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サーチファンドは1人でやるべきか、2人でやるべきか

前回(サーチファンド起業家に共通する性格や特徴)に続いて、また A Primer On Search Fund (Stanford GSB) より、サーチファンドを1人でやるか2人でやるかの論点が紹介されていたので翻訳しました。

Should I Have A Partner? (パートナーを持つべきか)
・パートナを持つべきかは非常にパーソナルな選択である
・一般的に、買収先の持ち株比率について、1人でのサーチャーの場合20-25%が持ち分となり、2人の場合は合計して25-30%が持ち分となる
・1人で実施するサーチャーは、自分一人の人脈や知識ネットワークに頼って、企業を運営することを好む
・2人で実施するサーチャーは、サーチプロセスや企業経営におけるアップダウンをパートナーと共有すること、また、経営に関する様々な問題を一緒に議論する相手を持つことを好む
・多くのサーチファンド起業家が、自分の持たない補完的なスキルを持っている人とパートナとなることを望む
・しかしながら、成功するパートナーシップは、簡単には達成できず、継続的に効果的な関係をつくろうとする努力を要する
・2人で実施するサーチファンドの方が、歴史的に高いリターンを出しているが、これが2人で実施しているから達成されているのかはまだ明確ではない
・1人でやるのか2人でやるのかは、様々な要素に依存しており、個人的な意思決定となる。

What Issues Dd Partners Need To Agree Upon or Document Up Front? (どのような問題について、パートナーと事前に話したり合意しておくべきか?)
・他のいかなるパートナー関係と同じように、お互いの関係について明確に定義しておく必要がある
・お互いのRole & Responsibility、投資の意思決定プロセス、持ち株比率、意見が違った場合にどのように解決するかなどが、サーチを始める前に事前に議論されるべきである
・何がモチベーションになっているか、それぞれがどのようにチームとかかわるか、サーチファンドを通してどのような経験を期待しているか、何が重要な価値観なのか、など、個人的な問題についても事前に共有されるべきである
・パートナー関係について後からトラブルを持つことになった人々は、もしサーチプロセスの初めにこれらを議論しておけば、対立がここまでひどくならなかったと言う。事前に議論することが心地よくないから、また、サーチファンドを一緒に進めるにあたって関係ないと考えて、事前に議論しなかったからである。
・以下が具体的な事前に議論すべき内容である
 ーサーチ中、また買収後における、具体的なRole & Responsibility
  買収候補となる企業の業界や地域に対して、パートナーのうちの
  どちらかが、NGではないか
 ー取締役会への報告はどのようにするか(2人とも取締役なのか、1人なの
  か)
 ー意思決定はどのようにするか。1人で決めるもの、2人で決めるものを
  決めること。具体的な例をもとに議論すること(もし2人の間で合意に
  至れない場合、どのような方法で意思決定をすることが可能か)
 ー二人に共通するコアな価値観は何か?
 ー個人的な価値観と、人生のゴールは何か?
 ーもしどちらかが会社を離れたいと考えた場合、どのように持ち株比率を
  調整するか
 ー何がそれぞれのスキルで、お互いはどのようにそのスキルから
  ベネフィットを受けるのか?
 ー何がそれぞれのサーチャのスキルでかけていて、お互いがどの
  スキルからベネフィットを受けないのか?
 ー誰がこれまでの理想の上司で、それはなぜか?
 ーこれまでにイケてない上司に出会ったことがあるか、あるとすれば
  なぜ彼らはイケてない上司だったのか?
 ーあなたのマネジメントスタイルはどのようなもので、どのような
  マネージャにあなたはなりたいのか?
 ーどれだけのお金を稼げば、成功したと感じることができるのか?あなた
  はどのように成功を定義するか?
 ーどのような会社の売却シナリオが、それぞれにとって夢中になれるよう
  なシナリオなのか?
 ー週に何時間働くつもりか?
 ーなぜ会社を経営したいのか?

What Type of Compensation and Equity Should I Eepect? (どのくらいの報酬と持ち株を期待すべきか?)
・それぞれのケースとディールストラクチャーにより、大きく変わってくる
・最初のファンドレイズでは、2年間分の給与、基本的な福利厚生、サーチに必要な出費を賄う金額を調達する
・大部分の金銭的なリターンは持ち株によってもたらされる。
・一般的には、サーチャーは15-30%の持ち株を、以下のような形で分割して付与される
 ーTranche 1:企業買収時
 ーTranche 2:サーチファンド起業家が企業に雇用されている機関に応じ
  て(4-5年)付与される
 ーTranche 3:企業のパフォーマンス目標(IRRの目標など)が実現された
  タイミング。このIRR目標は一般的に 20% ~ 35% net investor IRRとな
  る。
・投資家は多くのケースで、サーチファンド起業家よりも優先的な配分を受ける。この優先権とは、サーチファンド起業家が株式に関するリターンを得る前に、投資家の投資がリターンを得ることを規定している。

最後まで読んでいただきありがとうございました。

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