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周山街道をゆく chapter1-1 高雄神護寺(1)

今日の天気は1円玉(100%快晴)予報だったので青もみじを求め高雄に行った。金曜日PMなのに意外にも観光客はまばらで人が入らないアングルで映える新緑が撮れた。2024.5.10撮影

これは僕がfacebookのあるgroupにpostingしたtextである。

*以下は5月10日新緑の三尾(高雄山神護寺、槇尾山西明寺、栂尾山高山寺)の出来事である。但しtext編集のため冒頭の福王子と御経坂の写真3枚は5月26日に撮影したものを採用している。

福王子 バスの中から(5月26日撮影)

JRバスが福王子を過ぎるとアクセルを噴かし始めた。車内は大きく揺れ、スマホのtypingを中断せざるを得なくなった。ちょっと運転手さん~と思わず口走ってしまいそうになった。この先の周山街道(国道162号)にはしばらく信号がない。スマホいじりを止め車窓を見た。さつき晴れの澄み切った青空に映えた新緑の小高い山が見えた。JRバスはどんどん坂道を登っていく。平岡八幡宮前でひとり、高雄小学校前でひとり、乗客は二人だけになった。

御経坂峠(5月26日撮影)

御経坂峠に差し掛かった。街道の左右にはもみじが植えられ古より三尾が日本有数のもみじの名所であることがわかる。これまで数え切れないほどにこの峠を越えている。

御経坂高雄・清滝パークウエイ入口付近 青紅葉が冴える(5月26日撮影)

まるでゲレンデを滑るように左に右に高雄清滝パークウエイの高雄入口を通過し、さらに坂を下った。左に折れ右に折れさらに右に折れる少し手前に高雄バス停があった。新緑・快晴・爽快・金曜日PMと好条件が揃っているのにここで下車したのは意外にも僕ひとりだった。

高雄バス停

バス停の手前のもみじや本館には、観光バスが留まっていて昼食を食べたのだろうか?修学旅行風の生徒がたくさんいた。周山街道は尾根伝いにあり、神護寺に行くには一度清滝川まで下りる必要があった。

三尾の案内板
もみじ回廊を下る

長い階段が続く。晩秋になると真っ赤なもみじが階段を埋め尽くす。今は青もみじが冴える。

高雄橋

朱色の欄干の高雄橋に来た。不思議なことに人がいない。撮影に人を入れずに済むのはありがたい。SNS上で顔がはっきりわかる写真の投稿を控えることはマナーでもある。

高雄山神護寺入口

神護寺の登り坂がある。僕の家(中京区)からバスで30分圏内ということもあって度々ここを訪れている。毎度のことながらこの階段坂はきつい!!、夏場は遠慮したいと思っているほどだ。

階段途中で下りて来る観光客風の熟年カップルと出会した。
「こんにちは」とこちらから声掛けをした。
「こんにちは」と応答してくれた。
「まだまだ先は長いですよ」と奥さんらしき人が親切に教えてくれた。
「そうですか?」と受け答えすべきであったが、
つい「何度も来てますから」と言ってしまった。
すると「それは失礼しました」と恐縮されてしまい、自慢げに言ったことを後悔した。

硯石


最初の坂を登り切ると右に折れ、茶店が並ぶ。紅葉シーズンには紅葉🍁刈りが楽しめる。この日は硯石亭だけが営業していた。

この硯石の立札が薄れて見えにくいのでここに記す。空海弘法大師が神護寺在山の時に勅額の依頼を受け入れたが、急な五月雨で橋が流され、この石を硯として対岸に立て掛けられた額に向けて筆を投げられたところ、見事「金剛定寺」の四文字が書かれたという。但しこの寺は現存していない。

空海伝説は至るところある。この話もまるでマジックでも見ているようである。金剛定寺はどこにあったのか?同一寺名が滋賀県蒲生郡日野町と宇都宮市にあるが、どうも関係なさそうである。いろいろ調べたがわからず、次回神護寺に行った時に尋ねてみたい。

楼門

硯石から長い階段坂が続く。渋い楼門がその先に見える。汗を拭くほどではないが、体が熱くなり脈が上がって来ている。やっとの思いで楼門に着いた。拝観者は誰もいない。拝観料の800円の小銭を出しながら受付の女性に
「今日は空いているんですね」と尋ねた。
「午前中は結構来ていましたよ」と言った。
先ほどバス停で見かけた修学旅行生らだろうか?。

拝観料800円は2024年5月現在の価格です

→chapter1-2 高雄神護寺(2)


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