毎日読書など日記・2809日目

2023年5月19日金曜日・晴れ・風・温

朝TV「きょうのわんこ」「らんまん」見る。『蹲る骨』(イアン・ランキン)読まず。

『残月記』(小田雅久仁、双葉社2021年)、とりあえず3ページほどと軽い気持ちでいたら73ページまで読んでいた。「そして月がふりかえる」という題名の章全部だった。二つの章が残っているので3分の1読んだことになる。全体として連作集なのかそれぞれ別個の作品集なのかわからないのが何故か不気味な感じがする。語り口が三人称と一人称が混在するのが今は普通だが、このよく練られた作品に関してはその辺りが不分明であることも不気味な雰囲気を醸し出す要因になっているので、この先どんな物語が待っているのかと嫌な予感しかしない。怪奇なのかSFなのか、真っ当な幻想小説なのかなどとどうしてもレッテル付きで邪推してしまう。

『1793』(ニクラス・ナット・オ・ダーグ、ヘレンハルメ美穂・訳、小学館2019年)、18ページまで読む。4回目のチャレンジでやっと少し先に進めた。この前に『残月記』を読み進んだ好影響かもしれない。集中力が発現した。右腕が切断されて代わりに木の義腕がついている男が主人公で、その彼は冒頭から湖に浮かぶ死体を一人で引き上げるために悪戦苦闘する。探偵小説だとしたらかなりリアルな探偵小説ということになる。順調に読み進むことができればかなりの面白さを期待していい雰囲気がある。

卓球をしない日。

終わり

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