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安心感のあるリーダー

○軍隊では他人のために自分に犠牲があっても構わないという行動に勲章が与えられるが、ビジネスの世界では利益のために他人を犠牲にする人間がボーナスを与えられる。

この差はどこから来るのか??

○環境さえ整えば、私たちは素晴らしい行動をとれる。

自己犠牲を払って人を助けた「ヒーロー」に聞いてみた。『どうしてそのような行動ができたのですか?』すると『他の人も私のために同じ行動をしたでしょう』。そこには協力と信頼の感覚があるのです。ただ、「信頼してください」と言ったところで信頼してくれるわけではありません。そこが難しいところです。

○石器時代から通ずるもの

ホモサピエンスが現れた時代、私たちの祖先は常に危険と隣り合わせ。だから、『集団の輪』を形成し、安心できる社会を作りました。集団内の信頼関係は生存戦略なのです。
現在もまた、生活を脅かすものが溢れています。変化の激しい時代ですから。私たちが変化させられることは、組織の在り方です。リーダーシップはとても重要です。リーダーは組織内の生活の安心を優先するよう心がけることが重要で、自分の利益などを犠牲にしてでも安心感を与えることで組織に素晴らしい結果を与えます。

○優れたリーダーとは、例えるなら親のような存在

組織内に不安があると、人々はがむしゃらに働くことができない。優れた組織のリーダーがすぐに人のクビを切るようなことをするだろうか?組織内の人々に指導が必要であれば教育や支援をします。悪いことをした子供に指導するように。

○優れたリーダーはお金のために人を犠牲にしない

お金を犠牲に人を救おうとするのです。ボブチャップマンは製造業大手の企業を営んでいました。ところが不況によって1000万ドルの負債を負います。そこで会社内では大規模なリストラが検討されました。しかしボブはこれを拒否します。彼は社員を頭数ととらえず、心の数ととらえました。彼は社員全員に無休の休暇を与えました。ボブはこのように発表しました。
「仲間の一部が大きく苦しむより、みんなが少しずつ苦しむ方がいい(カッコいい!!)」
会社は2000万ドルの節約をすることができました。従業員が安心し、守られていると感じたときの自然な反応である信頼と協力が生まれたのです。そして、自然発生的にゆとりのある社員が、ゆとりのない社員に休暇を譲り始めました。

○リーダーシップとは地位ではなく選択


海兵隊の上官は組織の中で最後に食事を取ります。先に部下に食べさせるのです。上官が食事を取ろうとするともう残っていませんでした。戦場にいくと部下が少しずつ上官に食事を持ってきます。率先して行動できる人こそリーダーです。誰よりも先にリスクをとる人間こそリーダーです。

☆優れたリーダーはリスクをとってでも人を守る。

リーダーの仕事は組織内に安心を与えることだと改めて思いました。ただ、安心感を与えるためには自己犠牲だけでなく、自分の能力を常に磨く必要性もあると思いました。なぜなら、リーダーはやはり優秀である方がいいからです。スキルを磨くことも、自分を犠牲にして率先してチーム内を守ることも、その気になれば誰でもできることです。人として生きている以上、誰もがどこかでリーダーとなり、組織を率いることになると思っています。チーム内に必要なことは、リーダーがこの誰でもできることをいかに一生懸命するかにかかっているような気がするのです。
最後まで読んでいただきありがとうございました。

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#シネック ,#サイモン
リーダーや企業、非営利組織に対して「人々をインスパイアする方法」を伝授してきたコンサルタント。これまでアメリカ連邦議会議員、外交官、国連、国防総省、マイクロソフト、アメリカン・エキスプレスなどでWHYの力を伝授してきた。コロンビア大学で戦略的コミュニケーションプログラムの講師を務めるほか、ランド・コーポレーションの非常勤研究員も務める

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