見出し画像

映画『雀色の永訣 / From Here To.』予告公開!

皆さんこんにちは!Seiya Asanoです。

僕にとって企画・脚本から制作する最初の映画、『From Here To. / 雀色の永訣』の予告が公開されました。(↓は日本語字幕付き)

当初は短編として考案したスクリプトですが、撮影とポスプロを経て60分弱の中長編映画として完成に近付きました。

【雀色の永訣/From Here To. 】...愛する家族を失った二人を一つの場所と五つの時代で映し出した中長編映画。姿を消した妹への思いと深い後悔。残された者の葛藤をドキュメンタリータッチで描いている

タイトルについて

.『From Here To.』..こちらは「ここから...」というニュアンスです。この作品を構想している段階で、フレッド・ジンネマン監督の『山河遥かなり』(1948)を3度鑑賞しています。本作をシンプルに表現する英題が思い浮かばないときに、同監督の『地上より永遠に』(1953)をふと思い出しました。

「あれ、あの映画の英題ってなんやっけ?」と確認してみたら“From Here to Eternity”だったのです。

もうこれしかねーだろモードになるまで0.01秒の出来事でした。

.『雀色の永訣』...永訣は死別を意味します。本作のシナリオを頭の中で膨らませていた時分に、宮沢賢治の「永訣の朝」を拝読し、かなり共通するテーマであることに気付きました。雀色というのはブラウンと灰色の中間のような、赤黒い色を表します。

夕暮れ時に空が同色のように見えることから、かつて日本ではこの時間帯を「雀色時」と呼んでいたそうです。『雀色の永訣』では全て夕陽が見える時間帯での撮影(勿論意図的に)だったこともあり、このタイトルが最もしっくりきました。

映画監督なのかな

元々映画は大好きでしたが、3年程前までは自分で監督する予定は微塵もありませんでした。1分のコントムービーに始まり、気付いたら本格的な映画製作に取り組んでいました。

↑ (最初期のミニ・コメディ。伝説の漫才コンビ中田ダイマル・ラケット大師匠のような、言葉遊びをやりたかったんです。)

ヘッズの誰もが何かしらの形でジャンルに「参加」しているヒップホップの在り方に、深く感銘を受けたことが始まりです。

紙とペンと魂があればリリックを生み出すことができ、そうじゃなくてもファッションやグラフィティ、ビートメイクやダンス。ヒップホップはファンの誰もがプレイヤーになれる機会が多く存在しています。

極端かも知れませんが、ニューエラのサイズステッカーを剥がさないだけで立派なヘッズです。

カルチャーや歴史への理解も重要だと思いますが、ヒップホップが好きな人は皆ヘッズ!っていうさ。その全体に流れるアティチュードが最高に好きで、それってめちゃくちゃ楽しいじゃん。

じゃあ映画を作ることにもその精神で向かい合って良いんじゃないかと考えたんです。

スマホさえあれば撮影も編集も出来るやん!という手軽さと、実際にそれらをやってみることは、かつての僕における「ニューエラのステッカーを剥がさずに被る」でした。

当然ながらヒップホップや映画に限らず、全ての創作活動ではソウルを込めたメッセージを生み出そうと真剣に向き合えば向き合うほど手軽さとは遠ざかります。

未熟な僕でさえ手軽さとはGoodbyeしていますが、まだまだ遠ざかれる余地が無限にある。

うーん。予告公開のお知らせだけするつもりが、すいません。とりとめのない文章を長々と。

悪戯にキーボードをつま弾いてしまいました。

今後について

本作に関しては、世界各国の映画祭に順次出品する予定です。(クラウドファンディングでの資金集めになりますが)

冗談抜きで、カンヌやベルリン。TIFFやベネツィアを目指しています。

予算も人数も極めてタイトなチームですが、監督と呼ばれたいだけの奴らや、馴れ合いでしょうもない作品撮ってる人達よりずっとずっと情熱と信念を持って映画を作っている自信があります。

メッセージを汲み取ったり共鳴してくれる観客や、シネマを愛するシネフィル達こそ本作に出会って欲しいと考えています。

本編の公開に関しましては、またお知らせ致します。今のところ、最初は前述のクラファンと並行して31日間限定でYouTubeに公開する予定です。

応援よろしくお願いします!


“From Here To”Trailer

シェア、サポート大歓迎です!

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?