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【中年の危機を生き延びる】(7)失業給付期間を捨てて仕事をする

借金返済に専念することを決めた私ですが、では具体的には何をしたのか。その内容について、ここから何回かに分けて書いていこうと思います。

ちなみに、これはあくまで「私の場合、こうしました」という話で、多くの人にとっての最適解、というわけではありません。それぞれの人ごとに、それぞれの異なる状況があって、それをふまえた上で「どうするか」ということが大事です。「そこは一緒やな」というところがもしあれば、参考にしていただければと思います。

まず最初は、「失業給付期間を捨てて短期派遣の仕事を再開」したことについて。

前にも書きましたが、当時は無職で失業給付期間中でした。給付金は月に15万円程度。ちなみに失業給付期間中でも、基本的に週に20時間(一つの勤務先ごとに)までは働けますが、少しでも収入を増やしたいなら、フルタイムで働いたほうが稼げます。

でも、正直、あまり働きたくない(笑)。「失業給付期間中に文章でも書いて、それがベストセラーにでもなったら一発やん……」などと、現実から目を背けるための甘い妄想に浸っていました。

そんな時、就労支援の仕事をしている若い友人とZoomで話す機会があったので、そのことを相談してみました。友人は迷わずこう言いました。

「働いたほうがいいっす」

あたりまえです。あたりまえ体操です。

「そうだ!金になるかどうかもわからん謎の文章を書いてる場合じゃない!俺は全力で借金を返すんだー!」

そう決意を新たにし、私は友人に言いました。

「そうやんな!働かなあかんよな!今までずっと短期派遣でやってきたけど、正社員のほうが稼げるやろうから、がんばって正社員の仕事探すわ!!」

意気込む私に対し、私よりも私のことをよく知る友人は言いました。

「いや、正社員が続かないから、これまで短期派遣でやってきたんじゃないですか?ここは無理せずに、ひとまず派遣で働いたほうがいいんじゃないですかね」

「はい、そうします」

持つべきものは聡明な友人です。

幸い、去年やっていた短期派遣の誘いが今年もあったので、ひとまずそこで働くことにしました。時給はそれほど高くありませんが、残業が多く、稼ぐにはもってこいです。多少勝手がわかっていることも、うつ症状が心配な自分にとっては安心材料でした。

この選択が功を奏し、借金返済に向けて上々のスタートダッシュを決めることができました。

さて、こう書いておきながらなんですが、実は、正社員の求人や、紹介予定派遣(派遣期間の後に、派遣先から直接雇用されることを前提とした派遣)の求人にも、試しに数件応募してみました。結果、見事に全滅(笑)。

会社は長く働いてくれる人を求めているわけで、短期派遣を繰り返しまくっている人間を採用するはずがありません。もちろん可能性はなくはないですが、私の場合、「いずれ独立したいなー」という野望もありました。

なので、「そういう前提があっての選択だった」ということをご理解ください。早期に借金の返済を目指す上で、より給料の高い正社員の仕事があるなら、そちらを優先する方が、多くの人にとっては最適解になる気がします。

いずれにせよ、「中年の危機」でうつ状態に陥っている時は、いちいち信頼できる友人に相談することをおすすめします。これはまた別の回に書こうと思いますが、うつ状態の時に大きな決断をするのは危険です。

これは確かネットで見かけた言葉ですが、「暗い気持ちでした決断は100%間違っている」。「中年の危機」を経て、本当にその通りだと感じています。

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