熱中症には水分より◯◯が大切な話
この記事は「整体師のカラダとココロの話」のラジオ収録台本にもなってます。本編が気になる方は、下記のラジオをご視聴ください。
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突然ですが、質問をさせてください。
熱中症を予防するためには、何が大切でしょうか?
水分補給、涼しい環境、適切な塩分摂取などが思いつくと思いますが、これをずっと啓蒙しているにも関わらず、熱中症になる方は増え続けています。
ぼくの住む大阪では、本格的に梅雨入りしてきました。
今日もまだ気温は高くはないですが、非常に湿度が高いですね。
もう少し気温が上がりだすと、高温多湿になると熱中症が一気に増えます。そして、昨年に続きコロナ予防でマスクをされている方が多く、昨年よりも熱中症の方は増えそうです。熱中症は身近な体調不良の中でも命に関わることが多く注意が必要です。
本記事では熱中症に関して考察を深めてみます。
熱中症データと既存の熱中症対策
(参照:京都女子大学 中井誠一)
熱中症が日本人に激増し始めたのは、1994年頃からで、この年は今年(2018年)のような記録的酷暑の年だったようです。
そこを界に、現在までの20数年間、熱中症死亡者数は激増し、当時の2〜3倍近くまで増えています。この原因として多くの専門家は、地球温暖化の影響で、気温が上昇しているからだと説明しています。ですが、これははっきりデータで否定できます。
過去100年間の世界平均気温は約0.8℃上昇してはいますが、熱中症が増加し始めた1994年からの24年間は、日本平均ではそれほどの気温の上昇はないですが、都市部などでは気温上昇がみられます。ですが、気温上昇とともに熱中症になる方が激増している背景は、気温の上昇だけではない理由がありそうです。
水分補給や塩分摂取、自宅内でも熱中症になるという啓蒙は最近では夏場になるとしつこいくらいテレビで流れていますが、それでも熱中症患者さんは減るどころかむしろ増えている。となると、水分や塩分をしっかり摂取しても熱中症になる人は増えていることになります。
気温上昇以外の熱中症の原因
例えば、「暑さ」や「気温上昇」が熱中症の原因だとすると、夏の甲子園で数万人の観衆の中でプレーする高校球児達で熱中症になる人はいません。
でも、夏の甲子園の観衆は毎日何十人と熱中症になると言います。確かに選手達と違い毎日炎天下に慣れていないことも想像できますが、それにしても球児で熱中症になる人はほとんどと言っていいほど見かけません。
ぼくも高校時代は野球部でしたが、1度だけ熱中症になったことがあります。その時は試合で何かミスをしてコーチにひどく怒られ、罰として炎天下で長時間のランニングを強制された時でした。
自分で好きで走るなら集中力もあるのでしょうけど、試合後の疲労と、怒られた精神的なストレスなどが重なった時に熱中症になりました。
他にも、別の部員などで熱中症になったケースや、隣の高校で集団で熱中症になったりというケースはありましたが、どれももともと体調が悪かったり、前の晩に夜更かして遊んで翌日練習に参加しているなどのケースです。
また、ぼくは整体する前はスポーツトレーナーとして色々な競技をサポートしてきましたが、その中で熱中症になったケースでは、疲れやストレスなど明らかに「集中力に欠ける何か」があるケースばかりでした。
体調が悪く集中できないケース、何かしらストレスがあり練習に身が入らないケース、その競技を続けるかどうかで悩んでいる選手など、何かしらの原因でプレーに集中できない状況にあるというケースがかなり多かったです。
集中状態では熱中症にはならない?
メディアで言われるような水分不足や、塩分不足も関係がないとはいえませんが、疲労やストレスなど何かしらの理由で集中が欠けている時に熱中症になりやすい。ということも一つ言えるかもしれません。近年、自宅で熱中症になるという人が多いというのも、こことつながると思います。
特に寝不足やストレスなどで疲労している時、体調が良くないときはどれだけ水分摂取に気を配っても熱中症になる確率は高くなるので、こういう時は要注意ですね。
体調や疲労・ストレスなどの方が実は熱中症の原因になるので、水分や塩分不足はもちろん、生活習慣や睡眠時間、ストレスをためない工夫などをしっかりすることが大切になります。
これから暑くなる時期ですので、みなさま体調不良にはご注意ください。
熱中症で危険なとき
熱中症かな?と思った時、ケースによっては救急車で一刻も早く病院へ行くべき時があります。それは以下の通りです。
1、意識障害、混濁状態
2、おしっこがでない(尿の色が普段より濃い時も要注意)
3、顔が真っ赤、または青白いくなり動けない
4、頭痛・嘔吐している(脱水による体液濃縮)
こういうケースは早めに日陰などで休みつつ、最短で病院へ搬送するようにしてください。上記4つは最悪の場合、命の危険がある状況です。
特に、小さなお子さんやご高齢の方は要注意なので、十分配慮するようにしましょう。
まとめ
本記事では熱中症について、水分摂取よりも疲れやストレスの方が原因になりやすいという話をしました。繰り返しになりますが、熱中症は身近でありながらケースによって致死率の高い症状です。
より基本的な肉体疲労やストレスにも目を向けつつ、水分や塩分摂取にも気を配ってあげることで、熱中症になる確率はかなり低くできるはずなので、ぜひ実践してみてください。
コロナ禍ではありますが、熱中症に気をつけて夏を楽しみたいところですね。
本記事は以上になります。最後までお読みいただきありがとうございました!
記事執筆者紹介
整体庵大空 下大前陽介(シモオオマエ ヨウスケ)
<プロフィール:整体師歴19年>
スポーツトレーナー、トレーニングコーチ、プロ野球選手のサポート歴
スポーツ整形外科、産婦人科での施術を経て、整骨院開業。
現在は保険診療を廃止し自費診療で整体院を夫婦で営んでいます。
ファスティング歴10年以上、-25kgのダイエット経験者
定期的にファスティング講座をオンラインで開催しています。
妻(美容鍼灸師)、子供2人、猫1匹の5人家族です。
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