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2021年の受験(区域経済学)_⑤中国政府奨学金による大学への推薦

どうも!
セイタです!!

この記事では、中国政府奨学金(JASSO経由)での面接試験合格後の大学推薦について説明していきたいと思います。


面接に合格した後は、各大学への候補者推薦となります。自分はここで不合格となりました。理由としては、「各大学に個別で申請していなかったこと」及び「経済学のバックグラウンドが薄いこと」の2点があるかなと思います。


この一連のマガジンの概略は下記記事をご参照ください。



自自分が受験しようと思った理由については下記記事をご参照ください



2021年の受験概略については下記記事をご参照ください。



面接試験実施後の流れ

この章では、面接試験を受けた後の流れについて説明させていただきます。
面接後は中国政府奨学金が候補者を大学に推薦するという流れになっています。そこで大学や中国政府奨学金とどのようなやり取りがあったのかについて書いていきたいと思います。


面接試験結果の結果について

面接試験の結果ですが、こちら郵送での結果報告のみとなっており、メールでは連絡が来ませんでした。しかも、これまたなぜか緊急連絡先に設定していた実家に送られてしまっていたので、なかなか気づけませんでした、、、
3月の下旬には送られていたようです。
ちなみに合格していました。

自分は郵送物関連でそこまで困ってはなかったのですが、人によっては合否に関わるような致命的なミスになる可能性があるので、注意したほうがいいと思います。



中国政府奨学金による候補者の推薦について

面接合格後は、各大学とのやり取りがメインになります。
中国政府奨学金が出願時に出した希望大学(第3希望まで)に候補者を推薦してくれます。

第一希望に落ちたら、第二希望に推薦し、それも落ちたら第三希望という流れになっています。

ちなみに自分は
・第一希望:北京大学
・第二希望:復旦大学
・第三希望:中山大学

を記入していました。

しばらく待っていたら、5月中旬くらいにいきなり中山大学の教務の人からWeChat(中国版Line)にて連絡が来ました。


中山大学について

ちなみに中山大学は中国革命で有名な孫文(号が中山)にちなんでつけられた大学です。広東省にあります。英名は孫中山の広東語読みである「Sun Yat-sen University」となります。個人的には人類学が強い大学というイメージを持っていました。また、自分が受験する経済学部が看板学部みたいです。

Times Higher Educationの2022世界大学ランキングだと251-300位となっております。中国の大学では13位です。

2022年 Times Higher Education Sun Yat-sen University


自分が受験したほかの大学での中国国内のランキングを見てみると、北京大学が2位、復旦大学が3位です。なので、少し格下の大学という感じですね、、、

ただ、日本の大学と比較すると、なかなか優秀といえます。
仮に中山大学が日本にあった場合は大阪大学と東北大学の間なので日本で4位の大学となります。

2022年 Times Higehr Education 日本大学ランキング


中山大学教務とのやり取り

とりあえず中山大学は第3希望だったので、ほかの大学がどうやったのかだけ確認したかったので、中国大使館の中国政府奨学金の担当あてに
・中山大学から連絡がきた
・これは第1希望と第2希望落ちたということなのか
という旨の確認のメールを送りました。
すると




「はい、そうです」
以外何も書いていないメールが来ました(苦笑)

というわけで、北京大学と復旦大学落ちちゃってたのですが、とりあえず受けるだけ受けておこうと思ったので、中山大学教務の人とのやり取りを進めていきました。

以下のように基本的にはWeChat上でやり取りが進みます。

ここで要求されたのは
三日以内に必要書類をそろえて、中山大学のシステムにアップロードせよ」とのことでした。

3日というとすごく短いようですが、ほとんどの書類が中国政府奨学金の申請と重複しており、新たに用意する書類はほとんどありませんでした、

ただ、一つ
犯罪記録証明書を除いては、、、、



犯罪記録証明書特別発給について

犯罪記録証明書とはその名の通り、その人が犯罪を犯していないことを証明する書類です。

申請のためには下記書類が必要です。自分は当時神奈川に住んでいたので、神奈川県警に問い合わせました。

神奈川県警サイト


ちなみに発給までに1週間かかるとのことです。。。
この時点で詰んでいます、、、

神奈川県警サイト


しかも、警視庁及び神奈川県警に問い合わせたところ、中国の大学に対しては、犯罪経歴証明書を発行していないそうです。その場合には外務省領事サービス室証明班に問い合わせて特別発給が必要になります。

流れとしては
必要書類の送付

証明書発給の申請ができるかを外務省から警察に連携して申請

審査通ったら警察に申請
となります。

二つの別管轄の行政機関を跨ぐなんて考えただけでも時間がかかりそうです、、、、、
案の定「リードタイムは2か月見込んだほう」がいいとアドバイスされました。

なので、一度中国政府奨学金の担当者に問い合わせたところ、、
日本は犯罪記録証明書の発行が難しく、地域の警察ごとにやりかたが異なる。そのため、各大学には学生が犯罪記録証明書を提出できないのを理由に採用しないというのを極力しないようにしてほしいという伝達はしている」とのことでした。
ただ、最終判断をするのは大学なので、もしも要求されたら頑張って出してねとのことでした。


ちなみに中国政府奨学金の申請する場合は犯罪記録証明書の代わりに、以下の書類に署名すればいいことになっています。

無犯罪経歴確約書


ここまで調べた内容を中山大学の教務にお伝えしました。

すると1か月待ってくれることになりました、、
その代わりに、サインをして「なぜ時間がかかるのか」の説明書を作れとのことでした。

ちなみにここまでの話をすべて一日で進めています。
社会人の本気を見せてやりました笑


正直それでも間に合わない旨をお伝えすると、経済学部の教務?(もしくは教員)の人が出てきて、審査っぽいことをしてくれることになりました。

内容としては、「〇〇さんは学部の時にあまり経済関係の授業をとっていないようだけど、経済どれくらいできるの?」をWeChat上で聞かれました。

回答としては、「自分は卒業論文を計量経済学の手法を用いて書いている」「もしも自分の経済学の力に疑問があるならば推薦してくれた先生に聞いてください」(自分は学部は外国語学部なのですが、推薦してくれた教員は2名とも経済学部の先生です。)と回答しました。


結果、数日後に不合格の旨をWechatでいただきました。
余談ですが、中国って合否通知とか割と軽いんですよね笑
翌年北京大学に受かった時も指導教官から「おめでとう。Wechat教えて」ってメールが来ました笑


まとめ

というわけで、1年目の受験は失敗という形になりました。

後の祭りにはなるのですが、北京大学の国際関係修士に受かった子が下記のようなことを言っていました。
・来年は必ず北京大学の個別試験にアプライしておいたほうがいい
・今年の日本人入学者で中国政府奨学金経由の採用は0人である
・国際関係学院の日本人修士課程留学生は二人しかいない。
・さらに二人とも華僑である。
・北京大学も昔みたいに中国語だけ出来たら受かるわけではない。
・学歴や研究できるかどうかなどもみられるようになっている。

すごいざっくり言えば、難易度が上がっているようです笑
もともとほとんど準備する時間がない中で、とりあえず書類だけそろえて、出願したという形になったので、2022年度の入試ではその辺をしっかりと対策しようと思いました。時間は1年間あるので。

以上で、2021年度の入試編が完結しました。
次からの記事は、僕が北京大学社会学に合格した2022年度の入試についての内容です。

引き続きよろしくお願いいたします。




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