見出し画像

息子(2歳)の日本語力をわたし(30代前半)の英語力と比較して考えてみる

タイトルが適切かどうかわからないが。

先日、保育園終わりにマンションに帰ってきた時のこと。
その日は、雨が降っていた。

マンションのエントランスに入る時、エントランスにかかっている屋根の下に入ると、雨が遮られた。レインコートを着ていた息子だが、雨が降ってくる感覚が面白かったため、帽子は取っていた。

おや?と息子が何かに気付いた。さっきまで降っていた雨が止んだことに気がついたようだ。なぜか。しばらく考えて、上を見てみる。

あらら、屋根があるみたいだ。これに遮られて雨が降ってこなかったみたいだ。それに気付いて、もう一度屋根の外に出てみる息子。

あらら、今度は雨が降ってきた。パチパチ、と頭を打つ雨の感覚。それがまた面白いようで、ケタケタ笑っている。

「あっち、ジャージャー!こっち、ジャージャーない!」

外と、エントランスの中を交互に指差しながら、こう叫ぶ息子。なんと言っているかはわかる。「外に出ると雨が降っているが、エントランスの屋根の下に入ると、雨が降ってこない」と、こう言いたいのだ。

さて、この息子の語彙力と文章力。2歳の息子としては豊富な方ではないだろう。保育園の他の子供たちはもっと話している子もいる。まあ2歳の子供である。可愛いんだからいいじゃないか、という見方もある。というかわたしは親バカなので、むしろ他の子より素晴らしいとまで思う。

まあ、そんなことはいいのだ。ところで、ふと、次のように思ったのである。

これ、わたしがもし英語で同じことを言えと言われたら、咄嗟に話せるだろうか

咄嗟に、日本語を話すのと同じように英語が浮かんでくると言う方は、それなりに英語が堪能な方だろう。そうでなく、普通に中学・高校と英語を習った程度、大学でも専門に必要な範囲で、最低限の英語しか使ってこなかった方は、わたしを含め、「言えない」まで行かなくとも、「え〜っと、、、」と一瞬考えるだろう。(私の英語力がバレて恥ずかしいが

こう考えたきっかけは、なんと言うことはない。「息子の言うことは、まだまだ親以外にはわかりにくいが、身振り手振りを交えて、話せる単語を組み合わせれば、日常生活を送るには一通り伝わるなあ」と思ったからである。

「これはペンです」
「あなたは野球が好きですか?」
「週末にはバスケットボールをします」

誰しも思ったことがあるだろう。こんな単純なフレーズいつ使うんだ、と。もちろん、そんな単純なフレーズすら話せない人間に日常会話はできない。本当の言語力とは、「屋根の外では雨が降っているけど、屋根の中に入ると雨が降ってない!」とすぐに伝えられるようなチカラではないだろうか。

そう思った時、わたしは息子の日本語力が、思った以上に育って身についているのではないか、と思ったのである。少なくとも息子の日本語力は、わたしが中高大とちょろちょろ触ってきた英語力よりもずっと上で、自分のものとして身についているのだ。

子供だと侮ったらいかんなあ、と最近よく思う。息子は息子なりに、手持ちの武器を組み合わせて、主張したいことをなんとかして伝える術を身につけている。手持ちの知識を組み合わせて、目の前の現象を理解しようと努力する姿勢が身についている。

子育てが始まってから、このような小さいことに感動する瞬間ばかりだ。このような小さく大きい幸せや感動を、忘れずに大切に噛み締めて、生きていきたいと思う。

この記事が参加している募集

#振り返りnote

86,014件

#多様性を考える

27,987件

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?