見出し画像

慢性疲労症候群になってわかった「幸せ」の正体

慢性疲労症候群って知っていますか?
この病気になって生きることに絶望していた著者。今は寝たきりだとしても「毎日幸せ」と言えるまでに。
生きる強さを見つける方法が詰まった新刊ができました!

※発売日はAmazonなどのWEB書店に準じます。

<1月19日発売>
『奇跡を、生きている』
著:横山小寿々

本書の著者は慢性疲労症候群でありながら、毎日「幸せ」を感じている横山小寿々さん。

私は数年前に「筋痛性脳脊髄炎/慢性疲労症候群」(ME/CFS)という病気になりました。最近は、新型コロナウイルス感染症の後遺症として取り上げられることがあり、少しずつこの病気の名前をテレビやインターネットで目にすることも多くなったと思います。この病気になってからは、24時間365日、消えない倦怠感と体中の激しい痛みを感じながら過ごしています。実は、この病気には治療法がありません。この病気になって数年間、私は生きることに絶望していました。

はじめにより

私は「慢性疲労症候群」を知りませんでした。
むしろ”慢性疲労”? おおげさだなぁなんて思いながら読み始めたくらいです…。

ナカトミファティーグケアクリニックの中富康仁院長によると、

ふつう慢性疲労なら3日も休めばたいてい元気になるでしょう。しかし、慢性疲労症候群ではたとえ十分な休養や睡眠をとっても回復しません。拾うレベルも日常生活が送れないほどで、また、疲労以外にも微熱や、筋肉痛・関節痛、睡眠障害、記憶力や認知力の低下、鬱などさまざまな症状をともないます。しかも、患者さんによっては疼痛がなかったり、微熱がなかったりというように、現れる症状も人によって異なる難しい病気です。

本文より

横山さんの場合、ちょっと歩いただけでマラソンをしたようにへたばる。消化機能が低下していて少し食べただけで、ひどく胃がもたれる。握力はわずか2~4。フライパンを持つのはバーベルを持ち上げるようなもの。
……想像するだけで、日常生活を送ることすら困難なことがわかります。

もともといつも動き回って、忙しくしているのが大好きだったといいますから、突然原因不明の激痛に襲われ、2年後にはほぼ寝たきりなってしまい、頭の中を占めるのが「死にたい」という思いだったのもうなずけます。
でもそれが、

私はたいへんなことを経験しているかもしれませんが、かわいそうでも絶望的でもありません。できないことが多くなった今も、以前と変わらずに笑って生きています。

私は病人です。育った環境もよいとはいえません。一人で外出もできないし、長時間座っていることだって難しいです。でも毎日「幸せ」を感じています。

本文より

「生きたい」という気持ちを育みながら暗闇を抜け、幸せを感じるまでに!
本書を読んでいると不思議と元気に前向きになってきます。
文章から「生きる」力が伝わってくるからかもしれません。

横山さんの文章からも元気をもらったのですが、収録されている娘さんの絵本がと~っても素晴らしいです。
絶望の淵にいた横山さんもこの絵本に救われたとか。
病気になって、そして病気と向き合ってわかった大事なこと、しんどいときに本当に役立つと思えた考え方などが本書にまとめられています。
今、心身ともに苦しんでいたり、悩んでいる方にぜひ読んでほしい一冊です。