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こどものかわいい難問に司書さんが全力で挑む!

こどもの「どうして?」「なんで?」「教えて!」に困ったことがある人、「なぜなぜ期」まっただ中という人…。
ぜひおすすめしたい新刊ができました!

※発売日はAmazonなどのWEB書店に準じます。

<1月13日発売>
『司書さんもビックリ!図書館にまいこんだ こどもの大質問』
こどもの大質問編集部【編】

「さいしょのにんげんはこどもなの? おとななの?」
「サンタクロースはいないって本当?」
「飼っているカマキリを戦いに強くしたいです」

こんなにもかわいい難問・奇問。あなたなら何と答えますか?
受けて立つのは全国の図書館で働く司書さんたち。
司書さんは本の貸し借りの受付をしたり、本棚に本を戻すだけじゃないんです。
図書館には疑問に答えてくれそうな本を探し出してくれる「レファレンスサービス」というものがあります。
今なら、ネット検索でなんでも答えが出てきそうですが…膨大な情報から確かな答えを導き出すのは難しいものです。
特に、こどものピュアで素朴な疑問、頭の中には思い描けているけれど言葉にはできない疑問はなおのこと答えを出しずらい…。
そんな疑問に司書さんは「本」で回答していくのです。

本書を読みながら、司書さんの検索能力ってすごい!と思いました。
疑問に対して偏った説明や間違った意見をしないためにも、2冊以上示す必要があるそうですが、学校図書館では資料が限られていることも。そんな時は、研究者の方に信憑性の高い情報提供を求めることもあるそうです。
また、そもそも、こどもは「なにのどこがどのようにわからなくて、どこまでがわかっているのか」を理解するために対話力も必要になってきます。

こどものかわいい難問の答えが気になって読み始めたのに、気づいたら司書さんの奮闘ぶりに胸が熱くなってしまうのでした。

本書の最後の質問は「司書さんって、どんな人?」。
回答しているのは学校司書を経て、現在は神戸女子大学で司書養成科目の授業を担当しながら、図書館情報学の研究を続けている坂下直子さん。
その熱い思いに、図書館や司書さんにもっと頼りたくなってしまいました。

読後は「疑問にスッキリ!」よりも「図書館に行きたい!」かもしれません。