見出し画像

季節の変わり目にオススメ! 胃腸を調えるお灸

脾胃を調えることは、養生でいちばん優先すべきことだと考えられ、貝原益軒の『養生訓』には「養生の道は先脾胃を調るを要とす」とあります。

貝原益軒

貝原益軒肖像(『先哲像傳』より)

脾胃とは東洋医学における消化吸収と関係する臓腑で、五臓の中心と考えられています。

脾胃の不調はそのまま体力の低下につながるため、脾胃を調えることは、様々な病の治療の基礎となります。特に病気でない方でも、慢性的な不調や、身体が重く疲れやすい方は、脾胃を調えることでよくなっていくことがあります。

では、脾胃はどのようにして調えるとよいでしょうか?食養生によって脾胃を養うこともできますが、今回は養生訓にあるお灸を使った脾胃の調整法をご紹介します。


江戸時代には季節の変わり目にお灸をする、二日灸という風習があった

養生訓では、脾胃が虚弱な人は、2月と8月にお灸をするとよいとすすめています。この2月と8月は旧暦なので、現代に置き換えると3月や9月頃のことで、ちょうど春と秋の季節の変わり目あたりです。

江戸時代には2月2日と8月2日にお灸をするという、二日灸という風習がありましたが、季節の変わり目に体調を調えまるということなのかもしれません。

養生訓にはこの時期にお灸をすべき場所が列挙されていますので、ご家庭で応用できるように、自分の手の届く範囲のツボを選んで、以下にご紹介していきます。

ツボの場所 - お腹

画像3


ツボの場所 - 足

画像2

3月と9月の1ヶ月間は継続的にすえる

お灸は年間通して続けるとよいですが、特に3月と9月の1ヶ月は、今回紹介したツボにお灸を数日おきに継続的にすえてみましょう。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?