ファインアートとエロの饗宴
11月12日
午前中に、12月の文庫『芸術起業論』『芸術闘争論』(ともに村上隆さん)を校了。
その後、はあちゅうさんのcakes連載「仮想人生」3回目の公開ボタンを押し忘れていたことに気づき、慌てる。気を付けねば。
17時半に、「抜け道、脇道、寄り道フェス!~〈普通〉を気にせず生きるには~」イベント(通称、寄り道フェス)が開催されるロフト9へ。
今年が始まったばかりのころに、5周年だし、一度幻冬舎plus主催のイベントをやろうよ、ということで、とりあえず11月12日のロフト9を押さえたことから始まった今回の寄り道フェス。
夏前にテーマと出演者を決め、出演者の方に依頼をし、9月中旬から告知を始めた。
お客さんは連載陣のご招待の方もあわせて100人ほど。
物販コーナーでは、「私のサイズ」オリジナルTシャツと、関係者の著作、幻冬舎アウトロー文庫名作選を販売。
ちなみに、「私のサイズ」というのは、plusのキャッチコピーが「自分サイズが見つかる進化系ライフマガジン」だから。今回のトークテーマもこの理念があってのこと。
オリジナルメニューは、会田誠さん考案のイベント用特製つまみ「大根ときゅうり酒盗」。 大根ときゅうりにのせる酒盗の量と、盛り付けは直接確認したいとのことだったので、会田さんはほかの出演者の方々より早くにいらしてくださる。
おすすめの日本酒「ふなぐち菊水一番搾り」(200ml)とつまみ「大根ときゅうりの酒盗」で800円。会田さんご出身の新潟の味覚。
弟にレシピを考案してもらった「寄り道カクテル」も800円。
プログラムは、
●会田誠(美術家)×マヒトゥ・ザ・ピーポー(ミュージシャン)
「普通になりたい? それとも、個性がほしい?」
● 森林原人(AV男優)×ペヤンヌマキ(劇作家)×佐伯ポインティ(エロデューサー)
「エロに救われて……。好きなことがあってよかった!」
●出演者からのプレゼントタイム
私は、全体の司会。
それぞれの出演者に事前に質問した「3つの人生の転機」と「落ち込んだときの回復法3つ」の回答をスクリーンに映しながらトークを進める。
緊迫感あふれる前半と、大爆笑の後半。ファインアートの前半と、エロの後半。コントラストのはっきり具合がよかったのではないかと思う。
出演者からのプレゼントは、
ぺヤンヌさん、「女のみち2102」のパンフレットと刺し子がかわいい手作りコースター。
佐伯ポインティさん、猥談バーの招待券。
会田さん、「グラウンドノープラン展」の非売品カタログ。
森林さん、私物の帽子セット。
マヒトさん、北海道で拾ったツノ。
幻冬舎plusからは、抜け道セット、脇道セット、寄り道セットとして本を3冊ずつ。
最後に出演者全員が登壇したときに、会田さんが「ファインアート系は爆笑が起きなくて傷つく」とおっしゃっていたけれど、私は、会田さんも、マヒトさんも、学校で感じていた違和感を、無理に矯正せずに、違和感を持つ自分を大事にしつづけてきたことに感動した。そして、後半の三人も、「エロ」への興味を、世間体よりもなによりも誤魔化さずに尽きつめているところが、痛快だった。
司会は、緊張したけど、終わってみれば、楽しかった。写真をなにもかも撮り忘れるほどに。せめてプレゼントくらい記録しておきたかった。
内容は、#寄り道フェス の幻冬舎plusアカウントのツイートが詳しいのでどうぞ。
ご来場のみなさま、出演者のみなさま、ありがとうございました。
第2回もできたらよいな
11月13日
右腕の二の腕が痛い。きっとマイクをずっと握っていたせい。
お昼から、企画会議。私は企画をひとつ提案。
昨日のお礼メールを書いたり、#寄り道フェス のSNSを見たり、気持ちがふわふわした落ち着きのない一日。
11月14日
午後、専務の石原と一緒に、取材を受ける。
夜は、B&Bで窪美澄さん、チョン・ユジョンさんの「七年の夜」刊行記念イベント。早めに会社を出て、下北沢の喫茶店で資料読み。
トークのテーマは、「事実を真実のあいだ 韓国と日本文学のいま」。
なぜ小説を書いたのか、物語をどうつくるか、映像化について思うことなどなど、作家として違うこと、似ていること、国の背景の違いから生じること、興味深い話をたくさん聞くことができた。
打ち上げにも参加。韓国は小説も書店も勢いがある印象を受ける。
11月15日
まとまった時間がとれずに止まっていた、原稿を読む。3月には出したいもの。
11月16日
午後、会社で打ち合わせひとつ。5月に出したいもの。
その、同じく会社で、野宮真貴さんの取材。「おしゃれかるた」について。オリジナル電子書籍にインタビュー依頼がきたのがはじめてでうれしい。
夜、ZEPP東京で平沢進さんのライブを初体験。てっきり往年のファンが多いのだろうと思っていたら、若い人がたくさん。アニメ経由で新しいファンがどんどん増えているのだという。知らなかった世界。
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