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生産管理システムの2つの役割

生産管理システムは、ただ業務を効率化するためのものではありません。

工場をマネジメントする役割や、適切にコントロールするために必要な機能があります。

生産管理システムにフォーカスを当てて、その目的や役割について再確認していきましょう。

◆生産管理機能とは?

システムの前に、そもそも生産管理という仕事の機能は大きく2つに分けることができます。

したがって、必要なシステム機能も同じように
分類して分けていくことが望ましいです。

それが、

・生産マネジメント 機能
・製造および工程の管理/統制 機能

順に見ていきましょう。

◆生産マネジメント 機能

1つめが、「生産マネジメント機能」です。

生産を適正に成り立たせるために、ヒト・モノ・カネを計画的に準備し、
未来の変化やリスクに対して、計画、分析、調整、意思決定を伴う、工場における経営的業務の機能を指します。

Production Managementですね。

販売計画や生産計画、設備能力の計画や人員計画、部材の所要量計算によって、必要数を算出することもこの機能一つです。

会社によっては、生産管理ではない部門業務かもしれませんが、原価計算やサプライヤーとの調整機能なども、機能的にはこの中に入ってきます。

集めた情報を整理して、工場内に発信し、PDCAを回しながら、工場をマネジメントしていく役割を持っています。

◆製造および工程の管理/統制 機能

そして2つめが「製造および工程の管理/統制機能」です。

これは、生産マネジメントによって準備されたヒト・モノ・カネに対して、
計画通りに生産活動を行えるように、指示を出し実行に移す機能になります。

いわゆる、Production Controlです。

具体的には、現場に対して製造指示を出したり、発注したものが正しく入荷されているか管理したり、生産実績や出荷実績を正確に記録したり、計画通りに進んでいるか進捗管理をするような機能が含まれます。

特に、実績管理については、手作業による記録では正確性や情報の粒度が荒くなってしまう可能性があるので、生産管理システムが持つ役割は大きくなってきています。

より正確な情報を扱い、システマチックにコントロールしていくことで様々なモノや情報があふれている製造現場の統制をとりながら、改善活動を進めていくわけです。

おわりに

生産管理システムには多くの機能がありますが、これらの目的を見失ってしまうと業務とシステム間でアンマッチが発生してしまいます。

何のためにその業務を行うのか、なぜそのシステム機能が必要なのか、前提を忘れないようにしましょう。

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参考文献

石川和幸
『エンジニアが学ぶ生産管理システムの「知識」と「技術」』翔泳社

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