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生産管理と在庫管理の関係性は切っても切れません。

在庫が切れないように、在庫があふれないようにコントロールするために日々奔走されている方も多いことと思います。

在庫を適正に保つことは簡単なことではありませんが、在庫管理がうまくいかないときにどういった影響が出るのか、なぜ在庫を適正に保つ必要があるのか、今一度確認していきましょう。

◆「在庫は悪」は本当か?

在庫は会社の資金繰りに影響するので、 "在庫は悪だ"、**"とにかく減らすべきだ"**なんて言われることがあります。

しかし、在庫がなければ販売や生産が滞ってしまいます。

戦略的に在庫を確保しておくべきケースは数多く存在します。

"在庫"自体が悪なのではなく、在庫を"コントロールできない"ことが悪なのです。

その重要性について触れていきます。

◆なぜ在庫のコントロールが必要なのか

適正な在庫管理が工場・会社の売上利益に直結する
工場の中で必死に戦っている生産管理パーソンはつい忘れてしまいがちですが、在庫はおカネです。

在庫が多すぎる場合、資金繰りに悪影響を及ぼしますが、逆に少なすぎても、生産が滞り納期が守れなくなり売上が立たなくなったり、お客様に迷惑をかけてしまうことにもなり得ます。

また、スペースの問題もあります。

不要な在庫は倉庫を占有することで保管費を増大させますし、在庫が多すぎると様々な問題が見えづらくなってしまい、改善が進まない、という問題も発生します。

さらに、品質面廃却リスクもはらんでいます。長年放っておいた製品が劣化してしまったり、もう売れなくなってしまったり、死蔵品になるリスクもあります。

そういった事情で廃棄することになってしまった場合には損失が発生するので、会社の利益に悪影響を及ぼしてしまう、というのはイメージできるでしょう。

逆に、適正在庫を維持することができれば、効率的でムダのない生産をすることで、生産と販売を充たし、売上に貢献します。

資金繰り的にも影響が小さくなり、保管費も廃棄費用も低減でき、利益を増大させてくれるのです。

つまり、在庫管理の目的は、工場/会社の売上利益の維持・増大に貢献することであると言えるわけです。

◆在庫をコントロールするとは

在庫管理のあるべき姿は 「必要なモノを、必要な場所に、必要なタイミングで、必要な量だけ」 揃えることです。

つまり、 成り行きで発生してしまうものではなく、在庫が計画的に、戦略的にコントロールされていることが肝要です。

在庫は各業務の結果として発生します。

・営業の販売計画の精度が悪い
・仕販在計画がいい加減
・生産が生産計画どおりにならない
・品質が悪く、余計に製品をつくり、部材を消費する
・納期どおりに部材が入らない

などといったことが起きると結果的に在庫が適正範囲を超えて、増減してしまうのです。

こういった様々な要因を加味して適正に管理するために生産管理という仕事が重要な役割を果たすわけです。

◆おわりに

在庫管理の重要性は痛いほど理解している人がほとんどでしょう。

しかし、目的や変動要因を見失っているようではいつまでたっても在庫をコントロールすることはできません。
ぜひ、何のために、どういう状態にするのかを再確認してみてください。

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