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6月23日のサロン;政府への信用低下と東北地域での人あまりの発生

今日のサロンは;

まず、みずほ総研のレポートから;「第2次補正予算の経済効果~早期執行と政府への信用回復が鍵:みずほインサイト 日本経済掲載日:2020-06-23 発表元:みずほ総合研究所」。

結論は、○第2次補正予算の追加歳出(真水)は33.2兆円。資金繰り支援や予備費に多額の予算を計上。間接的に消費や設備投資の落ち込みを緩和する効果を含め、GDPを+0.9%押し上げると試算
○これまでの経済対策は進捗に遅れがみられる。企業の資金繰りが逼迫して雇用調整圧力も高まる中、政府はITを最大限に活用することなどを通じて、施策を早期執行することが喫緊の課題
○対策効果を十分に挙げるには、国民の政府への信用を高めることも重要。政府への信用は、マインドの低下を防ぐ効果が確認できるため、限界消費性向や乗数効果の維持につながる

ということでした。気になったのは、「○対策効果を十分に挙げるには、国民の政府への信用を高めることも重要。政府への信用は、マインドの低下を防ぐ効果が確認できるため、限界消費性向や乗数効果の維持につながる」のところでした。文中には「仮に予算の執行が順調に進んだとしても、今回の危機による不安感や不確実性の高まりの影響で、限界消費性向や乗数効果の値が小さくなっていた場合、経済対策の効果も想定より小さくなる。経済
対策の効果を十分に発現させるためには、人々の不安感を可能な限り取り除くことが必要と考えられる。中略 博報堂生活総合研究所(2020)の新型コロナウイルスに関する調査(調査時期:5月7-11日)によると、「行政の対応に不安を感じる」と回答した割合は約81%となっており、現状では政府が十分に信用を得られているとは言い難く、改善余地は大きいと考えられる」。

そしてもう一つ、帝国データバンクのリリース;人手不足に対する東北6県企業の動向調査(2020年4月)~企業の人手不足感は急激に低下。人手が過剰とする企業、5社に1社の割合へ急増https://www.tdb.co.jp/report/watching/press/s200601_10.html?fbclid=IwAR3Bs4FysyFZcaYhdmUnwY7c0f1lss1uI0nF7d-azt0i3LkPudqVVK0bwXQ

とのこと。政府への信頼感もなく、地域レベルでの産業施策が低調に終わったときの結果が想像すると気が気ではないかもです。

今日はこんなところで。

細川拝

ありがとうございます!