見出し画像

感想戦;7月11日の第二回のミラつくゼミと7月12日のアーリの「未来像の未来」

週末は、7月11日に第二回ミラつくゼミ(未来をつくるゼミナール)と7月12日にはアーリの「未来像の未来」の読書会を行いました。

ミラつくゼミは、経済・社会などの様々な読み方を再度復習しました。ポイントは二つありました。(1)同じようなレポートでも、執筆されている立場・スタンスでだいぶ違うことがあること。(2)いろんなレポートを組み合わせることで、新しい社会的な流れを発見すること。

そして、その上で、政策を作る上で、どんな「公共的課題」を選ぶべきなのかという議論でした。政策立案を仕事していると絶対に言われるのはなぜそれが課題なの?なぜそれをとりあげたの?というの二つの言葉。

そこで、7月12日のアーリの「未来像の未来」の読書会につながります。NPO関係で高名な松原明さんとのセッションです。アーリ の言わんとすることはとてもシンプル。大きくいうと、「①複雑性の増す社会システムにおいて、未来の予測は実際には不可能であること、②「未来をつくる権力」とでも呼ぶべき力が、社会システムにおける未来像を占有し、規定していること、そして③社会科学はそうした現状を打破するために未来の問題に取り組み、未来像をより多くの人に開かれた形に民主化すべきであること」として、どうやって議論するかというと、未来像がないと社会は変化しない。でも、未来像はけっして言った通りには決して実現しない。複数の因果関係のネットワークの変化によって想定通りにはいかない。では、どうやって未来を発見できるのかというと、「過去から学び、「失敗した」未来像を学び、ディストピアを展開し、ユートピアを想定し、推論とシナリオ作成、バックキャスティングをおこなうこと。」ということでした。

「公共的課題」として、どんなもの取り上げるべきかというと、あって欲しくない遠い未来を引き越してしまうものを取り上げるべきではないか。ということに通じるのではないかと。細川的とはハッピーエンドとバッドエンドの緊張感とよくいうのですが、まさしくそれかと。

今後もこの手の企画は続けます。ご関心の方はぜひ。





ありがとうございます!