8月19日の未来をつくるサロン;持続可能な観光づくりとリビングラボの可能性

今日のサロンのテーマは、観光のこれからのあり方とイノベーション手法についてです。

サロンはこちらから。

最初のテーマは、観光づくりの今後です。「持続可能な観光をめぐる政策動向~コロナ時代の観光を見据えて:Issue Brief 掲載日:2020-08-19 発表元:国立国会図書館」

国立国会図書館のこれらの政策シリーズはどれも勉強になります。結論はこういうことでした。感染症、気候変動などの社会的リスクへの対応を進めるべきということになるということです。

● 新型コロナウイルス(COVID-19)の感染拡大により、観光客の激減など、観光産業に甚大な影響が生じている。これはオーバーツーリズムとは正反対の問題のように見えるが、いずれも「持続可能な観光」という視点で捉えることができる。
● 1980 年代以降、持続可能な開発・観光について国際的な議論が進められてきた。2015 年には持続可能な開発目標(SDGs)が採択され、日本国内でも、オーバーツーリズム対策を中心に、持続可能な観光に対する意識が高まってきた。
● 持続可能な観光という考え方は、コロナ時代においても重視されるべきであり、その原則である「現在と未来の経済、社会、環境への影響に十分に配慮」していくことが改めて求められている

この配慮をどのように作っていくのかが、今後の課題となります。そのヒントとして経産省がstudio-Lさんと連携して進められた「リビングラボ」の報告書が上がってきています。引用は全て↓からです。

リビングラボにおける革新的な社会課題サービスの創出に係る調査
掲載日:2020-08-19 発表元:経済産業省

リビングラボとは、

リビングラボとはひとことで説明すると、「オープンイノベーションを生活の場で実践す ること」である。具体的には、複雑な社会課題を解決するために、生活環境での実験を通し て利用者と提供者が共創プロセスから実装と評価を重ね、そこからサービスや商品を生み 出す一連の活動を指す。ある地域のリビングラボで有効な知識や運営ノウハウは、多くの場 合カスタマイズされたものであり、他の地域では有効に機能するとは限らない厳しさがあ る。

昨年度の実施事例を調査し、以下の結論でした。

事業を通じて把握したリビングラボの今後の展開に向けたポイントを、以下のように 整理した。また、本調査の結果を活用するための資料を別添のとおり取りまとめた。 ①関係主体間でリビングラボに対する共通認識をもつこと ②生活者(住民)がメリットを体感できるリビングラボの運営 ③リビングラボを生み出す、一歩踏み出すことの重要性

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という内容でした。

今後の継続の方向性に注目です。


ありがとうございます!