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紫雨蓮(清流紫暁)
2024年1月30日 18:56
ぼくのかなしい木造建築はいったいどこへいってしまったのだろう昔は木の上にひとりこっそりと家を建てて静かな暮らしを送りたかったそんなものはみんなできねえよと思いは砕かれ諦めたのはいつだろう今は時折外に出ては人工音の何もしない自然の中で私(し)をかくのをゆめみているこのぐらいはゆるしてほしいかなしい木造建築のかわりに綺麗な私(わたし)のゆめをみておくから
2022年6月26日 18:31
はらりはるはるちるちるらん桜が舞い散る春日和あなたは遠くにゆくのですね私をおいていくのではなく「ついてこい」と言わんばかりのその手にひかれ私は前へ進み出すその日は曇っていたけれど光芒が地面を照らしていてへたに晴れているよりもよっぽど素敵でした濡れた蓮華の葉が輝いてあなたの顔を照らしていました(卒業を迎えた皆さんへ)
2022年6月26日 18:22
はめを外しててんとんたんあめを降らしてとんとんてん傘をさしましょあめが降るさあさ狐の嫁入りだ粒を真っ赤に染め上げて青白い水素の玉を傘にあてましょ手に当たっても音はしないのに傘では音がなっているひゅーとんぱちぱちひゅーとんぱらぱら小さな花火が傘をつく
2022年2月13日 20:25
ハラリハラハラ 花がまうつぼみが芽を見せ開いてるふわりふわふわ 風がふく花弁が飛び交い真っ白にさらりさらさら 川ながればぁの所に引っかかる春の天気はうらうらと出会いと別れを繰り還すばぁ… ここでは柳のこと。
2022年2月14日 22:28
砂浜に置いて忘れた心臓の声を聴く時、星は燃え星空にわざと忘れた心臓の声を聴く時、草は萌え草原に死んで忘れた心臓の声を聴く時、砂はもえる