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祭りを趣味にする~富山おわら編~

お祭り男、という言葉がもし存在しなくても

胸の高鳴りが度を越えて自分がイタコに生まれ変わったかと思うくらい

テンションが上がることはないだろうか。
とても身近な範囲で。

個人的に祭りが大好きである。

村や町の集会所や神社お寺に屋台、花火、盆踊り、神輿が出てくるときの興奮。

規模は様々だが地域性や伝統的文化が大体無料で見られるのだから、

もっと褒め称えていい気がする。

ここ近年、大ハマりしているのが越中八尾おわら風の盆である。

富山県富山市の八尾という地域で受け継がれているのだが、とにかく美しい。

踊りと唄、三味線に胡弓、これらをすべて町の人々で受け継ぎ、

11の支部で分かれ八尾の町を流し踊るのだが、

各々の地区で少しずつ衣装や踊りなどが違い、特徴があり、

各々の地区で人から人へ教え、練習し、時代に沿って進化する。

格好良すぎる地域だ。

しかしこれは外側からの勝手な視線で、
継承という言葉はどんな分野であっても、
人生に関わるものとしての大きな影響が透けて見えて、
語るところに辿り着けない器の小さい自分がいる。

それでも、
愛したいなと思う気持ちを持っていたくて毎年通う。

美しいと感じることは、そのものが個人的で侵害されることのない人間の美点だと思う。

表現の技法などに優劣をつけることや、法律や倫理観に反する表現方法などに議論は必要でも、

綺麗だなと感じる気持ちだけだったら、誰も何も口を出すどころか覗くことさえできない。

これからの10年で自分に何ができるかわからないけれど、

ただ単に美しいから!
という理由だけで、
日本の祭りを愛していきたい、と思っている。

おわら風の盆は
今年は中止のようだけど、
来年が楽しみでしかたない。

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