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歯が残っているだけでは、噛めないという事実。

営業で訪問した老人施設で、入所者様にモニターをお願いしたことがありました。

キシリトールガムを噛む、というもの。

集まった高齢者の方は、全部歯が残っている方が一人、あとは皆さん部分入れ歯でした。

どういうわけか、その参加者の中に、間違って一人総入れ歯の方が入ってしまいました。

キシリトールガムは、入れ歯につきにくいという特徴があるのですが、その方に噛んでいただくと、

入れ歯が躍ってしまうのです。

無理かな~無理だよな~

しかし、1月後訪問してみてビックリです。

その方は、入れ歯を外して、顎堤でガムを噛んでいたとのこと。

しかしさらに次の月に行くと、「前のガムよりも柔らかいガムにかわったんだね~」

歯がなくても、噛む力も、顎堤も鍛えられたことに間違いありません。


歯が残っていれば大丈夫。では、なかった。

噛む力、筋力が必要なのだと、その方に教えられました。

最近、歯があっても食べることが困難な高齢者がめずらしくない、といいいます。


噛むためには、筋力が必要。

そのためには、栄養が必要!

高齢になると、噛む力や舌の力が弱くなり、唇や舌の動きが衰え、口の中の感覚や味覚も低下することが明らかになってきました。しかしこれらは、自覚症状がなく、歯科医師が特別な検査をしないとわからないことがほとんどであり、オーラルフレイルの検査の普及が望まれます。

噛む力が弱い人ほど、低栄養をまねきやすく、病気のリスクが上がる


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