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人生初富士登山 その5

私のゴールに別れを告げる いつかまた訪れてここから上に向かう日まで 途中休憩の度手にした御守り えんちゃんありがとう💗 雨にも濡れ涙にも濡れ 私を守ってくれました

    • 人生初富士登山 その6 下山〜エピローグ+次回への備忘録

      8合目から元祖7合目の岩場は下りも大変だ 雨が強く顔を打ち涙と相俟って丁度いい 少しの悔しさと周りの見知らぬ人の必死な様子に少し前の自分を重ね涙が出る 登ってくる人たちはまだたくさんいて ああ人生と同じだなーと思う それぞれがそれぞれのタイミングで、 すれ違う、共にする一瞬の客観的事実は全く異なることはないのに 感情も感覚もドラマも意味も何もかも そのどれをとっても同じものは多分ない そしてまたお互いそれらを知る由もない 確かに一瞬を共有しているのに 何度か滑ったり時に転ん

      • 人生初富士登山 その4

        8合目はボーダーラインだ その先には鳥居が見える ここより上が富士山であり 8合目は裾野に向けての下界の入り口だ ただしこれはその先に足を踏み入れることの叶わなかった私の単なる感覚だ 鳥居まで行こうかと思ったがやめた 大袈裟かもしれないがここで引き返す身には畏れ多かった もし次にここから上を目指せる時が来たらその折に鳥居をくぐろうと思う 後は下山してくる仲間3人をここで待ち 共に下山するか一人で下り始めるか 最後の選択はここまででは一番葛藤のない選択だ 風が時折唸るよう

        • 人生初富士登山 その3

          元祖7合目(クドイがその次が 本家 じゃなくて良かったよ)から8合目まで結構な岩場だ ここを登る時には雨も本格的になってきて思い出したようにレインウェアを身につける 下山する人の波とすれ違うが、殆ど晴れやかさはなくみな疲れた顔をしている 登りの人間たちに道を譲ることもままならない人が増える 私が今まで登ったことのある数少ない山は冬以外は樹木が繁り木漏れ日の差すような山道を持つ山のみで、登りの際にすれ違う下山の人の顔はみなおしなべてほぼ晴れやかだ 木の生えない山がそうさせるのか

        人生初富士登山 その5

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          人生初富士登山 その2

          ここからは一人で登る 当初は3人に追いつくことを考えていたが 眠気はどんどん強くなり トレッキングポールを持ち上げる手が重すぎて足にも重りがついているかのようでなかなかスピードが出せない 休憩が増えまくり追いつくことも時間内に登頂することも諦めざるを得なくなる その内休憩時にうとうとするようになり もう登山をしに来たのだか富士山にお昼寝に来たのだか分からないほどの比率で 情けないやら悔しいやらで涙が出る その頃ぽつりぽつりと雨も降り出す これが新7合目から元祖7合目(なんと

          人生初富士登山 その2

          人生初富士登山 その1

          2019/7/13 その1 打ち上げが転じての前夜祭後部屋飲みを経て7/13土早朝にホテルより水ヶ塚公園へ向かう。 昨日時点で最高のAランクであった天気予報はすこーしずつB〜Cと怪しげな時間帯が増えていくが、入山時点は曇りにつき迷わず決行 予定より30分〜1時間遅れの7:45登山開始 駐車場から登山口までのバスでつい眠ってしまったからか(好日山荘のお兄さん曰く、登山開始2時間前以降は寝ちゃダメ、睡眠中は低酸素状態になるからと)日頃に輪をかけたここ数日の寝不足からか5合目時点で

          人生初富士登山 その1