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86日目「神の子供たちはみな踊るを読んでみる」

はいさい!
今日は愛知からこんにちは!

今日は友人から村上春樹を読んでるなら短編集である神の子どもたちはみな踊るの中のかえるくん東京を救うというのを面白いから絶対にを読んだほうがいいと言われたので、読んでみました。

村上春樹作品はあんまり虚構具合が強くない虚構を描くことが多い気がするのですが、このかえるくん東京を救うという作品はのっけからかえるくんが主人公がすんでいるアパートにいて、近々東京で大きな地震がおこるから、それをくいとめるために主人公にも一緒に戦ってほしいという、強烈なファンタジーからはじまります。当然主人公はかえるだということが信じられませんから、まじまじとかえるくんを見るのですがどうみてもかえる。そして鳴き声はだせるのかと言われて、かえるくんはのどを大きく動かしてげこげこ鳴きます。信じざるを得ない主人公。そしてその地震を引き起こしているのはみみずくんで、主人公には戦っている最中に後ろから

「かえるくん、がんばれ。大丈夫だ。きみは勝てる。きみは正しい。」

と応援してほしいということを言われます。もうだいぶぶっ飛んだ設定ですよね。そんな中でも、かえるくんは表現をだしてきます。

「ぼくが一人であいつに勝てる確率は、アンナ・カレーニナが驀進してくる機関車に勝てる確率より、少しマシな程度でしょう。」

ただファンタジーだけじゃなく、現実の作家をおりまぜて虚構を作ってしまうあたりがとてもおしゃれです。

ぼくはこの村上春樹のぶっとんだファンタジーが好きで、世界の終わりとハードボイルド・ワンダーランドという小説があるのですが、こちらもファンタジーの色が強くて好きな作品です。

一度読んでしまうとその不可思議な世界観にとりこになってしまいますよね。

そんなわけで今日も村上春樹でおおくりいたしました!
にふぇーでーびる!
また明日!

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