【備忘録】ロジックツリーの実用イメージ Whatのツリー(ToDoのツリー。大きな仕事をこなす): 日々の仕事の精度を高めるために 実践シリーズ
忘年会の手配
『講義の最初でもお伝えしたようにロジックツリーの目的は、分解することでテーマの難易度を下げること。』
ロジックツリーは、複雑なテーマをシンプルにするために使うツールである。
また、思考のかたよりの弊害を避けるためにも役立つ。
日常業務の中でさまざまな場面で利用可能なものであるが、用途がイメージできなければ、いつ使えばよいのかが分からなくなる。
その結果、学んだ知識が活用されない可能性がある。
ビジネスの現場でよく使われるツリーを題材にし、いろんなテーマで作成した。
『同じロジックツリーでも、目的や用途が違うと、留意点や難しさ、それから使われる頻度も変わってくる。』
グループ順にではなく、日常的に使用されるものから順に、使うべき用途や目的を中心に紹介していく。
『作業(to do)の洗い出し』
作業の洗い出しとロジックツリーの効果
『みなさんが、初めて担当する仕事に取り組む時や、手数が多い仕事に取り組む時、その作業の洗い出しのためにロジックツリーを書くかどうかで、今後の成果が大きく変わってくる。』
ロジックツリーを使うことで、仕事の全体像を可視化でき、モレがないか確認する手助けとなる。
『モレがないって、現実には一人で決めきれないでしょう?』
たとえば、忘年会の手配で、二次会まで手配すべきかどうかは上司に確認が必要である。
ロジックツリーを書くことで、そのまま上司に見せ、話し合いをスムーズに進められる。
ロジックツリーとチームの連携
『上司が大きな取り組みを始める際、ロジックツリーを書かずに部下に個別指示をすると、気づかなかったモレが後から発覚することがある。』
ロジックツリーで全体像を共有することで、メンバー同士の役割の理解が深まり、詳細なモレにも気づきやすくなる。
この方法は、上司だけでなくチーム全体の効率向上につながる。
ネットワーク図による効率的な作業の整理
『ロジックツリーで洗い出した作業を、作業間の因果関係で整理した図表をネットワーク図と呼ぶ。』
たとえば、忘年会のツリーでは、『出欠の確認』という作業が終わらなければ、『店を予約する』という作業ができない。
『出欠の確認 → 店を予約する』
このように作業をつないでいくと、作業の順序や依存関係が明確になる。
また、他の作業と関係がない独立した作業も整理することで、全体の作業フローがより分かりやすくなる。
作業の合理的な手順設定
『このように作業を整理することで、合理的な手順を設定できる。』
ロジックツリーによって作業を洗い出すことで、モレを防ぐ。
さらに、ネットワーク図を活用すれば、二度手間や無駄な待機時間を防止することが可能である。
この二つの手法がセットで組み合わさることで、いわゆる仕事の段取りが確定する。