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『真夏。休薬期間中。151日目』

昨日は、「痛いのやだ、痛いのやだ」と弱音を吐いてしまった。
けれど、元来、私は痛みには強いほうだ。

まず、ま冬の田んぼに原付バイクで滑り落ちたことがある。右手の親指が曲がってはいけない方に曲がっていた。勇気をだして、一応、その場で押してみた。「かくんっ」と、元どおりに入った。医者にはいかなかった。そのせいで、いまでも右手の親指の可動域は制限されている。

続いては、妙義山をホンダGB250クラブマンで、行ったり来たり。上ったり下ったりを繰り返していたら、下りのカーブを曲がり切れなくて、ドブに嵌って、私は壁に激突した。

次は、街中をヤマハSR400で走っていたところ、車に幅寄せされて逃げ道をなくした。当然、歩道に突っ込んだ。歩道にはだれもいなかった。しかし、私は一回転した。アウターの肩口がぱっくり裂けていた。薄着だったら、出血していただろう。

次も、ヤマハSR400での事故だ。赤城山の麓だ。今度は1.5~2mはあろうかというトラクターのタイヤに激突した。下敷きになったり、巻き込まれていたら御陀仏だっただろう。「このまま行ったら胸を強打するな」、冷静な判断が私にはあった。そして決断をした。腕をボクサーのように構えて胸を守った。私は、もんどりうって倒れこんだ。胸が詰まったように息ができなかった。胸を守った腕に穴が開いていた。しばらくすると、のたうち回る蛇のように血が噴き出した。このとき、はじめて救急車に乗った。ヤマハSR400は廃車になった。

カワサキW650でも痛い目にあっている。立ちごけをして、バイクに足を挟まれないようにサっと飛んで逃げた先の着地で足を捻挫した。惜しかった。GW中の東北でも砂利に乗って滑って転倒したこともある。カドヤの引き裂き強度のたかいジャケットに救われた。が、あばら骨が折れた。
このように、私は痛みには強いほうだ。その私がハラキリ手術の激痛を恐れている。

あらかじめ、大谷翔平の全力投球が私の肝臓に当たると知りながら、打席に立つようなものだ。その恐怖。それがハラキリ手術。

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