『扇風機オン』
扇風機オン。
で、あるにもかかわらず。私のベッド上には、毛布。布団。毛布。3重のミルフィーユがある。腹用だ。腹のためだけにベッドの上は真冬のようだ。
しかし、寝る際には腹以外は退かれる。腹だけにミルフィーユがたまる。なんと表現しようか。『ポン・デ・リング』、スタイルだ。
もこもこの『ポン・デ・リング』が腹上にたまっている。毛布の色も『ポン・デ・リング、カラー』といっていい。あの色だ。とうぜん、一回りはしていない。一回りしてこその『ポン・デ・リング』であるのに。読み手の夢を裏切ってしまった。私は半端者だ。『半・ポン・デ・リング』だ。
と言うわけで、私は『半・ポン・デ・リング』で睡眠している。昼寝の時も同様にだ。だから、湯治ツーリング用に使い捨てカイロを20個バッグに入れている。足りるだろうか。腹は絶対に冷やさない。腹巻きも持参する。
さて、どの帽子をツーリングにもっていこうか。
今の時代忘れものの一つや二つは取るに足らないことだ。けれど、帽子を忘れてはけない。この、4種の帽子から正しいものを選ばなければならない。
今回の湯治ツーリングでは、革ジャンは外した。日帰り温泉のことを考えると革ジャンはキツい。重いし。盗難に遭いたくもない。
ぺらぺらのカーキ色のモッズコートに似合えばいい。因みに、GERRYのハットは左右のスナップボタンをはめると、テンガロンハットにもなる。絶対しないが。ただでさえ、私は、『ヌルテカグリーン』のウエスタンブーツでいくのだ。なぎら健壱さんになってしまうではないか。そうだ、『ヌルテカグリーン』のウエスタンブーツに似合う帽子はこの世に存在するのだろうか。存在しないとしてみると、途端に勇気がわく。『ヌルテカグリーン』のようなキワモノブーツを、こしらえてしまった私のせいだ。
私は8種類のブーツを所有している。
しかし、今回は『ヌルテカグリーン』で行きたい。素敵な名前も付けた。同じ、ウエスタンブーツの赤茶色も所有している。絶対そっちのほうがいいのだが。
パンツはバイク用でいくのか、それも迷っていた。新潟や福島の山奥は寒いはずに決まっている。薄いユニクロの黒スキニーでいいはずがないだろう。今すぐタンスに戻すのだ。
『マックスフリッツ』のこれ一択だろう。
あぶない、あぶない、群馬の暑さに騙されてはいけない。5月はまだ寒い。フラレタときも寒かったではないか。裾をブーツインしちゃおう『ヌルテカグリーン』が、色うつりしそうではあるが。
『がんかわいがり』の副作用もある。つばがひろめのGERRYでいいのかもしれない。でも、中里は苗場に近い。フジロック感が出過ぎている。地元住民に「あれー、フジロックまだっすよー」と皮肉られたらどうしよう。GERRYのハットが突然怖くなった。よし、これは、もう、右から二番目のハットで行こう。ちょっと宮沢賢治感が出ているけれど、岩手県までは行かない。これで決まった。また、私の下らない思考過程を披露してしまった。
昼間つぶやいた、あの、ウエスタンブーツは『ARIAT』というアメリカのメーカーのウエスタンブーツで、かなり安価だったと記憶している。ペイントカスタムをする事前提で購入した。あと防水。土砂降りの中をまだ走っていないので、防水性能は未確認。
クラフト染料では上手く染まらなかった。染料自体はぐいぐい革にしみこんでゆく。でも、色落ちがはげしいい。染めるならば、しっかり養生をして風のない『春うらららん』の日に、それなりのスプレーで染めるのがいいでしょう。私は「失敗したら、また染めればいいや」と思っているので、我が家にあった『ヌルテカグリーン』で染めた。もっと高価なMINI用の『ブリティッシュグリーン』のスプレーは使わなかった。それは、バイク用なのだ。
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