挑戦・変化・地域貢献

2020年冬、僕は中学三年生だった当時頭が悪く地元の一番レベルの低い公立高校に進学することになっていた。あと少しで卒業というタイミングで「新型コロナウイルス感染症」が広がり始めた。特に何もしていなかった僕は何も気にせず中学を卒業し、高校に入学した。しかしこのときコロナが僕の高校生活を大きく変えることを考えてもいなかった

高校入学後初めてのHRが終わるとき「地域学」と呼ばれるキャリア教育のコアメンバーに志願した。特にやることもなさそうだし楽そうだと思い中途半端な気持ちで参加した。次の日の昼休み、僕は三年生に呼び出され誰もいない教室に入った(何かやらかして怒られるとおもった)先輩は僕に対して

「地域のために私のプロジェクトやらない?」

中学時代何もしていないボランティアなんてしてこなかった僕が入学して一か月もしないで先輩から「地域活性化」のためのプロジェクトに誘われた。こんなことがあっていいのか。僕なんかでいいのか。とても悩んだ。僕は次の日にはプロジェクトメンバーとして活動する意志が決まった。

プロジェクトの内容は簡潔にいうと、「地域の人と電話をする」というものだ。通常地域の民生委員が行うことを高校生がやるという活動に地域全体がほめてくれた。「高校生なのにすごいね」「高校生なのにしっかりしてるね」たくさんの人から言葉をもらった。当時の僕はうれしかった。何もしてこなかった中学校生活とは比にならないくらい充実していた。毎週電話をして毎月話し合いをして時には他校や県内の活動団体の発表会などに出場した。新たな出会い、地域とのつながりを深めた一年が終わり近づき何もなく終わると思った冬

「My Project Award」という学びの祭典と呼ばれる発表会に出場した。書類選考は今までの活動をまとめたものを提出し、選考が通った。ブロック大会に出場した。この時の参加者は200人ほどだった。初めて100人を超える人の前で発表をした。さすがに緊張で滝のような汗が出た、初めての経験、初めての同世代の活動家との対談で楽しかった。文章に表すときもっとまともな表現をすべきだが、本当に楽しいとしか考えなかった。全国大会参加者発表の時僕たちの名前はなかった。僕たちの冬は終わったが楽しかったとみんなでいえるほど満足だった。

「○○高校を全国枠として全国大会出場とする」

学校が休みの日メールが届いた。アニメやドラマだったら泣いているだろう。現実は真顔、何よりも夢かと思った。一時間が経過すると落ち着いて話ができた。びっくりした人は感情よりも夢かと疑うことを学んだ。

その日から時間が早く感じた。全国大会は4日間行われた。全国大会の内容に関しては別の日に話そうと思う。なぜかというと全国大会の内容を書くと今の文章の3倍を超えてしまうからだ。

結論、僕たちは入賞しなかった。泣いた。

今までやってきたことがフラッシュバックし、思い出が回想のよう頭に浮かぶ。面白いものだ。人は

驚くと夢か疑い

感動すると回想のように思い出が浮かびあがる

努力は裏切らない。ではない結果が出るまで努力するのだ。僕を誘った先輩は卒業し僕の前に道を作ってくれた人はいなくなった。これから僕は

【新たな道を創り上げていく】


#創作大賞2022


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