せいちゃんのReading Drama#42「憧れ」歌田初夏
あなたには自由でいてほしい、
自由に表現を楽しんでいるところが私は好きだから。
そんな気持ちを持って書いた、
今月の「福らじ」リーディングドラマ。
気が付けばもう5周年なんですよね、いつもありがとうございます☺️
放送では伝えきれなかったことまでぜひ読んでいってくれたら嬉しいです!
リーディングドラマについてはこちらから
今月のメンバー
はっつは2016年にチーム8愛知県代表としてデビュー、その後村山チーム4、そして現在は倉野尾チーム4に所属しています。
私とはっつ、どこに関わりがあったんだ!?と言われそうですが、それは2018年春にあった
劇団れなっち「ロミオ&ジュリエット」での共演でした。私は黒組のジュリエット、そしてはっつは妹のロザンナという役を演じました。
舞台上の絡みはそこまでなかったものの稽古期間中に「この子、私と似てるな」と思うことがちらほらと。具体的にいうことは難しいのですが今回のラジオでもお互いが端々に感じ取っていたはず。
はっつはいろいろなことに興味があって一つ一つに一生懸命で、そして発信することを楽しんでいくタイプ。私は考えることは好きだけどこれでいいのかな、と迷ってしまうからその真っ直ぐさが羨ましくもありとても好きなところです。
これからも変わらずにいてほしい、そんな思いから書きました。
「憧れ」
おはなしのこと
トリくんは渡り鳥。
その目でいろんな世界を見てきました。
だけどその街の風景は知っていても「これってどうなのかな?」と思うことは少なくそのままを見ているタイプ。
ハッツはいつも窓から外の風景を眺めているし、せいちゃんのこともすごくよく見ています。
テレビをつけているとすごく興味深そうにみつめていたり。
そんな好奇心旺盛なハッツに実は気がついている せいちゃん。いつかハッツはいなくなってしまうのではないか?となんとなく思っていました。
目を離すとすぐにカゴを突っついているし、
絶対に閉め忘れたはずの窓が閉まっていたり。
最初にこのお話を思いついた時には
女の子の家に住んでいる小鳥が、ふと空の青さが気になって外に出かけてしまうというものでした。
女の子が帰宅して、いないことに気がついて慌てふためいているとふらっとお花を持って帰ってくる。なんで外に出てみたかと言うと「いつもよりも空が青かったから」というちょっとおちゃめな小鳥。
でも書いているうちに好奇心旺盛なハッツ(実際のはっつから考えた性格)だったらもっと知りたくなるんじゃないか?この世界の秘密("ここの場所"だけではないということ)を知ってしまった上でその先にいかないと言うことはできないんじゃないか?と。
だからお家に帰る選択はせずに、旅立たせることにしました。
賢いからお家に戻ってくるのか、はたまた飛び回るのか?その先の想像はお任せしますね。
最後にせいちゃんに送ったピンクのお花、
アルストロメリアには「未来への憧れ」という花言葉があります。
変わらずまっすぐに飛び続けてね💐