見出し画像

オンラインイベント:PISA上位国の日本・中国(上海)・シンガポール・フィンランド・カナダを回って教育比較した「日本の15歳はなぜ学力が高いのか?」がとても面白かった土曜日。

今日は土曜日、もちろんCMCO故徒歩圏内生活。オンラインイベントが面白くて助かります。今日の午前中はこちらのオンラインイベントをじっくり拝聴。

きっかけはシンガポール駐在時に交流のあった高須さんのMediumから。

Kindleも買って読んでみたのだけど本当に面白かった。うちの息子はいわゆる日本の公立学校は小学2年生の1学期で終了。その後はシンガポールのインターに転校、そして現在はマレーシアのインターナショナルスクールに通っている。年齢の割り振りがインターはカリキュラムによって違うので、小学校は5年生で終了して、6年生を吹っ飛ばしいきなり7年生の2学期に編入した。最初は大変だったけど、すぐ慣れた息子さん本当に偉い。

彼は彼の希望で「英語圏の大学で数学か物理学かコンピューターサイエンスを学び学位を取る」ことを目標にインターで勉強を続けている。現在は英語圏の人と全く同じ授業を受講。家族以外とは基本的に日本語は話さない。英語圏の人は彼の思考は英語で出来てると感じるようで「家では日本語です」「日本語の本も読むし日本語の試験を受けることもできます」と言うと心底びっくりされる。

このイベントで各国の公立カリキュラムを聞いたけど、小学校は(オーストラリア式)カナダが一番近い感じがした。中学校はイギリス式なのでまたちょと違う。ちなみに小学校から中学校へ上がる際の「学校世界の変貌」は結構な衝撃。息子の通うインターは朝、クラスルームでクラスメイトには会うけどその後はほぼ能力別か選択した科目の授業を教室に受けに行くスタイル。(1クラスは20名以下)。宿題などは先生たちがドカドカ出すので自分でメモしないと全くわからなくなる(提出物が出てこないと親にお叱りの連絡が来る)。そしてすごいのは「提出物が重なって時間の工面がどうしてもきつい場合は早い時間から相談に行けば工面対応してもらえる」。仕事かよ。

グループでの発表やプレゼンも多く、みんなでGoogleのオンライン環境を最大活用し、WhatsAppのビデオ電話でリハーサルをするような生活。なので今回の新型肺炎COVID-19でのオンライン化も比較的スムーズだった。(ヘイズでの登校不許可などもあってオンライン環境がある程度出来ていたのも大きい)。

後、家庭教師もオンラインなので無問題。家庭教師はKLでは基本的にオンライン、理由は「渋滞」。直接来れないような状況も十分あるから。なので息子さんの学習環境にはあまり大きな動揺はない。

私は子供の教育の根底に必要なのは「基礎学習体力」と「子供の疑問に答えてくれる専門家との出会い」「自分で決めて説明ができる目標設定(説明ができれば変更可)」だと思っている。この3つの満足度を上げることを常に意識して環境設定をしてるつもりだけど概ねうまくいってる。

正直教育システムにはそれぞれ一長一短がある。全ての子供が満足できるプログラムなどは存在しない。ただ、そこで感じるのは「その子のどこが一長一短なのか確かめるにはTRY&Errorが必要。そしてTRY&Errorを繰り返すにはその子の気力と体力が必要」なんですよ。この「学習においてTRY&Errorを繰り返せる気力と体力」を私は「学習基礎体力」って勝手に読んでるんですけど、どのシステムでもシステムにおいて抜きん出る子供はこの「学習基礎体力」を持ってる子なんですよ。これは日本式でも豪式でも英式でも中国式(私が見聞きできてる範囲は香港とか上海なので正確には中国式ではないかも)でもシンガポール式でも感じる。

今日の討論でも「人口の多い国の留学生は優秀な子が多い」って指摘がありましたが「人口の多い国から競争に勝ち抜いてきた学生は「学習基礎体力」があるから」と考えれば当たり前なんですよね。シンガポールや香港においては人口は小さいけど競争のサバイバル度がより高いのではないかと個人的には思ってます。

また別の時に、東南アジア各国の教育の現状についてのイベントを考えてるとのこと。とっても楽しみです。