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キッズワークショップのスタッフから子供が学べること

キッズワークショップで学べるのは、芸術的なテクニックだけではありません。子供達は「リスペクトの気持ち」を体感することが出来るのです。

7月5日から7日まで、パシフィコ横浜で国際アートフェア「東京現代」が開催されています。


東京現代のキッズワークショップを連日見学させて頂いています。
今回は「ワークショップをお手伝いしてくれるスタッフ(通称:お兄さんお姉さん)」について、そして彼らから子供達は何を学べるか、を紹介したいと思います。

実は、キッズワークショップで子供たちが一番多く交流するのは、「ワークショップの先生」ではなく、「お手伝いしてくれるスタッフさん(お兄さんお姉さん)」です。先生は基本的に一人ですが、スタッフさんは多数存在しています。彼らは先生よりより多く子供たちとの接点を多く持ちます。


保護者視点からすると、彼らはどんな人なのか?気になりますよね。

今回はシンプルな白Tでした

お兄さんお姉さんはワークショップスタッフとすぐわかるように同じTシャツを着ていることが多いです。同時に髪型や靴など個性的な人も多いので、子供はつい注目するかもしれません。それも新しい出会いですね。
彼らは美大生や元美大生、またはデザイン関係の事務所などで働く芸術に真剣に関わっている人たちです。「Gotoschool Tokyo Gendaiの「IntoArt -Dive Into Your Creative Journey」では、こうしたスタッフさんが子供たちと向き合っています。


今回のキッズワークショップの見学で感じたのは、スタッフさんたちの対応の多様さです。表現に常に関わってる彼らは保護者が思い付かないような表現を子供達に伝えることが出来ます。私も見学において彼らのサポートのバリエーションには驚かされました。
そしてその「表現に対する真剣さ」は子供たちに明確に伝わっています。

伝わってる感は展示スタイルにも表れます。

美しいディスプレイ

ワークショップ会場に入ると左側に子供たちの作品が展示されていますが、それが非常に美しく配置されています。この配置は子供たち自身が行った、と聞いて驚かされました。
なぜなら(私の経験上ですが)子供のワークショップにおいては「自分の作品を他の子供の作品の上に重ねる」「他人の作品に断りなく加筆する」等、自分本位な行動を取るお子さんがいる場合があるのですね。

この「IntoArt -Dive Into Your Creative Journeyではそのようなケースは皆無。関わる人全てに他人の作品に対するリスペクトが感じられました。これは、スタッフさんたちがリスペクトの姿勢を自分の姿勢からお子さん達に自然に教えているから、だと思われます。これってキッズワークショップに15年以上前から参加してる私はすごい事です!と声を高らかに伝えたいです。

そして、事前の対応で自由は広がる、ことも感じられます。

躍動感ありまくり😆

今回の会場の左隣の自由に描かれた壁に注目してみてください。とても自由で、滴る絵の具が生き生きとしています。
でも、私のような保護者はこのような自由なペインティングを室内で見た時「片付けられるのか」「破損したらどうしよう」などを考えてしまいます。そしてつい「やめなさい」と言ってしまいがち。

しかしこの「IntoArt -Dive Into Your Creative Journey」ではその心配がないのです。それは「会場の床、壁はあらかじめマスキングされている」から。
汚しても大丈夫、という環境は子供に「やっちゃダメ」を伝えなくていい、ということになります。その結果、自由に描ける環境は子供の行動を止めなくちゃ、という思考を振り払うことができます。そしてお兄さんお姉さんの緊張やストレスを軽減することが出来ます。

この環境なら体験するお子さんにも、体験させる保護者にも、そしてサポートを行う若者(お兄さん、お姉さん)も幸せな気分になれますね。

このように
の体験では、芸術のテクニックだけでなく、リスペクトの気持ちをスタッフさんから学ぶことができます。ぜひ体験してみてください。

申込枠が満杯の場合でも、見学するだけでその体験は十分に価値があります。場所は入場口の右側のエスカレーターを上がって奥のアートトーク会場の奥です。
どのようなワークショップ行われているかはこちらをご参照ください。

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7月6日(土)12:00~13:30、14:30~16:00 川内 理香子氏
 『Making sculpture as you eat』
色の入った小麦粘土を使って、食べ物を作り、机に並べられた食器に配置していきます。最終的にみんなで一つの「ごちそう」のような机をつくります。

7月7日(日)12:00~13:30、14:30~16:00 山田 康平氏
 『虹色のアートフレーム作り』
自分の絵を飾ることのできるオリジナルのフレームをつくります。絵を描くだけでなく、ちぎったり、はったりして装飾していきます。

※全ての会期中には造形素材や絵具を自由に試すことができる自由工作室としてオープン。美大生やスタッフが子どもたちをサポートします。
※ワークショップ参加者以外のお子さまもご自由に参加いただけます。
※ワークショップ内容は変更になる可能性があります。

開催場所:
パシフィコ横浜 2F アネックスホール F206
参加方法:申込フォームにて申請
参加費:無料、事前登録必要
対象年齢:3歳~中学生
主催:株式会社Gotoschool
協力:Sandwich Inc.
協賛:ぺんてる株式会社、ターナー色彩株式会社(順不同)
申込フォームはこちら。

ちなみに参加には東京現代のチケットが必要になります。当日券の購入はこちらから。


是非、足をお運びください。