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見えない隣の装いが気になるたった1つの理由〜会えない時代になぜ装う


なぜ会えないのに装うのか。それは人と自分が同時に見えてるから。


COMEMO HUBのSeina Morisakoです。今回の日経COMEMOのテーマ。私には1つの確信があります。なぜ日本のリモートワークにおいて会えないのに装うのか。


それは「自分が見えてるから」です!「自分が見えてる」って?順に説明しましょう。


東南アジアで暮らして7年目に突入した私。私は去年、新型肺炎蔓延前からリモートワークは行っていました。その際に一度たりとも「服装」について考えたことはありませんでした。なぜなら「皆そもそも違う格好してるし、自分以外の人の服装を気にする人はいなかったから」「画面オンにすることはほぼなかったから」


そして2020年の2月前後からでしょうか。遠隔での会議が日本とも発生する様になってから私の中である意識が芽生えました。それは


「服👚どうしよう😭」


日本語話者同士だとすごく「格好が気になる」のです。その突然の意識の変化には自分でも驚きました。そして何故だろうと冷静に考えてみました。そこで出た結論は


日本語だと「自分の隣がとても気になる」。


日本語を話してると、とても隣が気になる。自分も気になるし相手にも気にされてる様に感じるのです。感情の流れをフロー分析するとこんな感じでしょうか。


1:自分の想像と違う服装をしてる人に自分との相違を過度に感じる
   ↓
2:違いによって「自分が目立つ」と感じる
   ↓
3:自分が目立ちたくないと焦る
   ↓
4−1:自分が目立たない様に人と同じ様な格好をする
4−2:自分が目立たない様に格好を変えてほしいとお願いする。


3までで止まる人も多いと思われます(ちなみに私は3で止まります)。4の感じ方は分かれる感じがします。


では、何故オンラインミーティングだと格好が気になるのか。それは「自分と自分以外が同時に見えてるから」です。


日本語のリモートワーク は画面オン推奨がとても多いです。それは日本語話者のみのミーティングの傾向。例えば、息子の通うインターナショナル中学のオンライン授業は発言時以外は基本画面オフでした。聴講時、聴講者の見た目は特に必要ないというのが全体的に浸透した認識になっていました。


その点日本の場合は画面オンがとても多い。画面オンになると人それぞれの格好が見えます。そして「自分の格好も見えます」。


そう、zoomだと参加者も自分も見えるんです!そうなると「目立ってる?」「人と違う?」などオフラインで会うとき以上に自分の服装が可視化されてしまう」。つまり


「あ、目立ってる!」と感じたらダイレクトに自分に伝わってくる


ということです。


そうなると目立ちたくない人は目立たぬ様に装う、これが着たいと思った人は着たい服を装う、そして「自分の装いと人の装いを同時に比較できてしまう」人の装いに一言言いたい人は言いたくなってしまう。見える場所のみ、装う傾向が明確に現れています。zoomで見えない靴などの売り上げは激減してます。



そう、zoomで自分と他人の服が両方見れてしまうので「会えないのに装ってしまう」のです。会ってないのにではなく、見えているから装うのです。


たまには靴を買いにいきましょう。散歩は大事です。


#日経COMEMO #会えない時代になぜ装う