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(終わらないかもしれんけど)コロナ禍が終わりそうな今に自分に確認しておきたいこと。


なんか、コロナ終わった感すごくない?いいの?って不安になりません?だからね、そんな不安な気持ちを受け入れ、ケアする行為こそが必要だと思うんですよ。


気がつけば11月も半ばになってしまった。2021年が始まった時どうなるのか不安で不安で仕方がなかった。欧米で多くの死者が報告され、ワクチンの配給の目処もまだ見えなかった2021年1月。世界がどうなるのか全く読めなかった。

いや、読もうとしない人が多かったというのが正しいか。それは2020年に


「思ってたんと違う」


を何度も何度も思い知らされたからだと思う。2020年が始まった頃には、中国語のメディアを翻訳で読み漁り、欧米のデータを随時確認し、感染者数に毎日怯えていた。そして


「2021年になったら見えてくるもんもあるやろ」


という希望を常に持っていた。そう、こんなに長く続くわけがない。というか長く制限を継続したら経済や教育が潰れてしまう。だからそんなに長く制限できるわけがない。と思ってたのだが


「思ってたんと違う」


私たちは幸いにもこの行動制限に生活が大打撃を受けることはなかった。子供は受験生だったので勉強はとても忙しく、オンラインでも大学生のように課題満載で充実した日々を送っていた。近隣に公園があって散歩が可能だったので運動も出来た。

結果としてそれなりに良いサイクルで回せた。

登校できない日は日記を書いた。考えてみたらずいぶん長い日記になった。気がつくと一体何日登校できなかったんだろう。考えるのも嫌になってしまった。そして登校再開。受験生なので再開は第一グループ。早かった。そしてあっという間にワクチン接種。これも早かった。


そして時はどんどん流れ、私の住んでいるマレーシアではトラベルバブルだ外食解禁だと日常がどんどん戻ってきている。この急激な「戻り」が今、とてもしんどい。それは


1:新規感染者数の減少が見えてこないけど大丈夫なの?という気持ちが不安を呼ぶ
2:そんなこと言うても動いてる人いいなあって思わず見つめる(私の場合は一時帰国してる人が心底裏山、試験が終わるまで帰国はしない主義)
3:でも大事な試験を控えてる手前感染の危険を増加させるわけにはいかないので積極的に旅行には行けない、外食も基本控えたい
4:コロナや試験を言い訳にとにかく引きこもっていたけどこれから動かなきゃあかんのか、いざ動いてみるとマジでしんどいなどうしよう辛い消えたい美味しいもの食べたい
5:美味しいもの食べたいけどずっと胃腸の調子が悪いので満足に食べれないの辛い


というように心理的、体力的に辛い状況が続いてるからだろうか。そう、人間は状況が変化する時が一番しんどいことを実感している。


そう、この「今がしんどい」を自分でちゃんと確認しなきゃいけない。試験が終わるまではここを動かないことは決めている。なぜなら万が一動いて感染だなんだというトラブルに遭遇したら今までの苦労が全部吹っ飛ぶからだ。

ゴールは見えてる、でもしんどい。動ける人が羨ましいけど動く勇気もない、私だけが誰かと能天気にお茶をして濃厚接触者になったりしたらと思うと死んでも死にきれない。なので動かない。でもしんどい。今はそういう気持ちを恥じることはない。感じていること、それは事実。なんの問題ない。ここは恥じるポイントじゃない。落ち着け俺。


状況の変化の過程がこんなに精神的にしんどいのか、体験するまで分からなかったなあ。そして状況が確実に上向きとは限らないのもまた戸惑いを産む。


新規感染者の数値はもう重要視されないだろうけど、じゃあどうするのか、どこをどう気をつけて生活すればいいのか、そこが不明瞭だと分からんよね。そこもまたしんどい。


そして受験生だからということでイベントをほぼ無しにしてるのも正直罪悪感満載である。この国で弱い立場である以上、安易に行動は出来ないのだというのをコロナ禍で学んだ。その国の国民でない場合、強いVISAを所有しているか、トラブルがあって吹っ飛ばされても後悔なしと言えるほどの要求があるか?と考えると我々はリスク回避一択しかないんだけどね。


ちなみにうちは家族全員ワクパス取得済。正直移動や活動の際に「制度上止められる」ことはない。でもこの国の国民でない故、ここは国民と同じように振る舞うことはしないほうがいい、という状況も同時に見えてくる。自国民優先。それはどこの国でも当然のこと。憤りは感じないけど、でも「コロナがなかったら」と思わずにはいられないことも、多い。


まあしょうがないね。時は戻せないし。


「コロナ禍にどこにいたか」は今後の人生にものすごく影響が大きいと感じる。そして「コロナ禍でどう生きていたか」はその後の人生にものすごく反映されていく気がする。この点をどこまで意識して今後のガイドラインをどう構築していくか、考えるだけでもしんどい。マジしんどい。


まあ本格的に考えるのは2022年からってことにする。だって疲れたもん。