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現代アートフェアで開催されたキッズワークショップの存在を終わってから知ってしまったあなたへ

7月5日から7日まで、パシフィコ横浜で国際アートフェア「東京現代」が開催されました。


東京現代のキッズワークショップを連日見学させていただきました。この記事がアップされるのは7月9日です。そうです、もう終了しています。

「現代アートフェアのキッズワークショップに参加したお子さん、そして引率した保護者さんにどのようなことが起きたの?」
「で、もう終わっちゃったけどどうしろっていうの?」

と感じる方も多いと思います。

今回は「アートフェアで開催されたキッズワークショップで参加したお子さんと引率した保護者さんが体験できたこと」、そして「このようなワークショップがあることを後から知った子供さんと保護者さんはこの夏、どうしたらいいのか」についてご紹介したいと思います。


今回のワークショップは内覧会と一般公開3日間を通して行われました。特徴としては予約制のワークショップと、自由工作の時間が「並行して行われた」ことを挙げたいと思います。今までのこのようなイベントのワークショップは原則予約制だったのでいきなりの参加は厳しい状況でした。しかし今回の「IntoArt -Dive Into Your Creative Journey」 は違いました。申込枠が満杯の場合でも空いているスペースで本を読んだりお絵描きをしたり工作をすることができました。
(しかし予約をした方が確実に参加ができるので予約ができたら予約をした方が良いです。予約は今回は下記のサイトで行われていました)

※全ての会期中には造形素材や絵具を自由に試すことができる自由工作室としてオープン。美大生やスタッフが子どもたちをサポートします。
※ワークショップ参加者以外のお子さまもご自由に参加いただけます。
※ワークショップ内容は変更になる可能性があります。

開催場所:
パシフィコ横浜 2F アネックスホール F206
参加方法:申込フォームにて申請
参加費:無料、事前登録必要
対象年齢:3歳~中学生
主催:株式会社Gotoschool
協力:Sandwich Inc.
協賛:ぺんてる株式会社、ターナー色彩株式会社(順不同)

そして今回のワークショップは現代アートのフェア、東京現代内でのイベントでした。12歳以下はチケット不要ですが大人はチケットが必要なのでチケット購入しての申し込みを推奨致します。(チケットは前売り券だとお得です)


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現代美術作家の山田 康平さん、キュレーターの丹原健翔さん、
アートコミュニケーターの安部田そらのさん


7月7日のワークショップの先生は現代美術作家の山田 康平さん。今回のテーマは 『虹色のアートフレーム作り』。自分の絵を飾ることのできるオリジナルのフレームをつくります。絵を描くだけでなく、ちぎったり、はったりして装飾していきます。

現代美術家の山田 康平さんはTokyo Gendaiタカイシイギャラリーからの作品を出展しています。

グループに分かれていざフェア会場へ!


今回もまず出展しているギャラリーに参加するお子さんと保護者さん、そしてスタッフの皆さんは一緒に作品を観に行きました。フェア開催の日曜日は開催最終日ということもあり多くのお客様がフェア会場にいらっしゃいました。

実際に販売されてる作品の前で作家さんに話を伺うなんて贅沢な時間

多くのお客様の中で現代アートを鑑賞する、という(保護者さんだけでは大丈夫かな。。?と不安になってしまう場合も考えられる)体験をワークショップのスタッフさんと体験することができました。
多く大人の目があると保護者さんも安心できますね。

フレームを作ろう!というテーマの前に数々のフレームを見る。額縁というってもこんなにたくさんあるの!と子供たちは驚きの連続。
イメージはどんどん広がりそうです。


そして会場に戻って、まずはフレームに入れる絵を描きます。「絵」といえばという元々のイメージを根本から変えてくれるような絵が販売されている場を通ってきたお子さんと保護者さんは制作に関して止めるものはありません。皆、自由に描いていきます。

自由に絵を描いてみよう
色々な年代の子がそれぞれ自由に描くって素敵



そしてフレーム作りに入ります。色を塗るだけじゃなくて様々な装飾を行う材料がワークショップ会場には溢れています。

フレーム作りに入りますよーって話す山田先生。子供さんたち(そして保護者さんも)制作に夢中
色々なグッズを自由に使うことができます


そしてフレーム作りに入ります。色を塗るだけじゃなくて様々な装飾を行う材料がワークショップ会場には溢れています。

お兄さんたちに色々アイデアを聞いてみよう

子供たちは思うままに制作を続けます。使い方がわからないような道具はスタッフのお兄さん、お姉さんが丁寧に教えてくれるので安心です。


いざ、キュレーション!


終了の時間が迫ってきて、作品が完成してきました。「出来た子は手をあげて!」という問いかけに元気よく答えるお子さんの作品から壁にかけていきます。子供達に「どこに飾りたい?」と聞きながら絵を設置していきます。
活躍中の現代美術のキュレーターと現代美術作家が子供たちの絵画をどんどん壁にかけていく様はなんて贅沢な空間なのでしょう!(この時、事前に板を壁に立てかけてあるので壁にネジでしっかり固定されます。その結果、絵は重さで落下することなくしっかりと飾られます。)

設置した絵を前に嬉しそう
キュレーションが完成してきました


作品が並べられていくとそこにまさに「展示」が構築されていきます。子供たちの絵が作品となり、他のお子さんが作った作品と並び、空間の「キュレーション」が完成します。山田さん、丹原さんがお手伝いした展示は「下の会場よりかっこいいかも!」との意見が出るほどでした。


参加したいお子さんたちで記念撮影

多くの作品が展示された前で記念撮影。これは記念になりますね。子供さんたちは嬉しそうに自分の作品を持って帰りました。


山田 康平さん

ワークショップを終えた山田 康平さんは「子供たちの予想以上のチャレンジや時間ギリギリまで集中して制作を行う姿勢」、そして「フレームがついたことで子供の絵が作品になった変化に驚く保護者さんの姿勢」などを見て「フレーム作りのワークショップだけに枠の存在について深く考える良い体験ができました」と感想を話してくれました。


絵を額縁に飾る、そこで絵が作品になる様を体感する。このプロセスを「実際に絵が販売されているアートフェアの会場の上の部屋で体感する」。
この体験は多くの気づきを子供さんだけでなく院卒の保護者さんにも与えてくれるはずです。そして「制作を作品に昇華させる」を実際に体験することで制作する人、制作を作品に昇華させる人へのリスペクトを自然に持つことができるようになるでしょう。


このように現代アートのフェアで行われるキッズワークショップでは参加者が大きな気づきを受け取ることができます。次回の東京現代は2025年9月の開催が発表されました。

次回もこのような充実したキッズワークショップが開催されることを願っています。


で、キッズワークショップに参加してみたいのに、終わってしまったじゃん!来年まで待てっていうの??とお嘆きの保護者の皆様に朗報です。
上記のワークショップを主催した株式会社GotoSchoolさんが主催するIntoArt(アートワークショップ)が夏、六本木で開催されます。今回もアート散策(今回はホテル内のアートだそうです)から開始するワークショップです。楽しみですね😄。

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8/7(水)限定 親子で楽しむ ランチブッフェ付きホテルアートツアー&コラージュ体験「このアート、どんな味?」

六本木のホテル、グランド ハイアット 東京のオールデイ ダイニング「フレンチ キッチン」では、アート・コミュニケータの安部田そらのさんを講師に迎えて、「このアート、どんな味?」をテーマに、安部田さんと一緒にホテル館内やレストラン内に飾られているアートを鑑賞した後に、さまざまな素材を切ったり、貼ったりして”おいしいコラージュ”作品をつくりましょう。

アートツアーでめぐる絵画やオブジェを「何に見える?」「どんな味がしそうかな?」など自由な発想で見たインスピレーションをもとにコラージュ作品をつくっていきます。おつくりいただいた作品はそのままお持ち帰りも可能です。グランド ハイアット 東京ならではの体験にぜひご参加をお待ちしております。

開催日時
2024年8月7日(水)10:30 ー 14:00 (終了予定)
詳細、参加費等の確認、予約に関しては下記のサイトをご参照ください。