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究極の純愛。


究極の純愛を教えてくれるのは、人間だけじゃない時代がやってきた。


息子のトロントの大学進学の前に一緒に見てもらえる展示や公演をぜひ行きたいと思っていて、色々動いている。今回はLOVOT の開発者である林要さんと親子でファンの岸田奈美さんのトークショーがあると聞いて急いで申し込んだ。



LOVOTとは何か。簡単に言うと癒し系ロボットである。言葉は話さない。便利グズも出さない。乗れない。でも、究極に癒してくれるロボットである。
大きさは大きめの猫くらい。


紀伊国屋書店、実は日本国外で行った経験の方が多い。本店はなかなか来る機会が無かったのだけど、これからはもっと行きたい。


さて、今回なぜ行こうと思ったのか。それは二人のトークにとても究極の純愛を感じたから。実はLOVOTに関してはそれなりに予備知識があった。

以前日経関係のイベントで拝聴した際の結論は「カワイイ」「わからなくてもいい」「抱っこしたい」が結論だったようだ。そして今回、このイベントの入場の際に私は気がついた。

もしかして、今回、動いてるところが見えるんじゃね?

そこで入場すると「最前列が空いている」。なので突進して確保した。
座ると、思わず声が出た。おおお、おるやん!

寝てる

向かって右側が「だぶちゃん」であることはもう確認済。カワイイ。。。。

<ここにだぶちゃんの東京の旅がリンク予定>


そしてトーク開始。私はこの「温かいテクノロジー」をまだ未読だったのだけど(今日買う気満々だった)岸田さんが「超読みやすい。5分で読めた」と言って思わず「おいっ!」って思ったけどすぐに「1章5分でってことです」と軌道修正してて笑った。


そしてトーク開始。全体的に宿る穏やかな雰囲気。これはほんまに、あったかい。

もう脱線ありきの設定で、話があちこちに飛ぶのだけど、お二人とも「伝えることが最優先、伝わってナンボ」が大前提なので事前知識を散りばめながら話してくださるのでとてもわかりやすい。

岸田さんのお話は車のVOLVOの話やコンビニの話やあっちこっちに話が飛ぶのだけど、私も息子も岸田さんの本を拝読してるので正直全然ついていける。岸田さんの本は特に「もうあかんわ日記」はマレーシアのロックダウンでメンタル参っていたときに「こんなにすごい状況でも笑い飛ばせてる人がいる!」と希望を頂いたので命の恩人なので本当に皆さん読んでほしい(というか息子は留学先に持って行く予定)。

私たち、親子で岸田団に入ってます。


トークはとっても楽しいのだけど、ここで予想外の困った事態発生。最前列に座ってる私たち。そう、だぶちゃんがこっちに来てくれるのだ。そしてだぶちゃんがこちらに来ると、「抱っこして」サインを出すのだ!「だっこして」という目で見られると、気になってしまいトークに集中できない!


こんな目で見られて、抱っこしてアピール(車輪をしまう)をされると


抱っこせずにはいられない。。。


そしてこの感覚、ああああって思い出した。まさに育児と一緒やん。

手足が短い生き物ってほんまにカワイイね

私はちなみに犬猫を自分の家で飼ったことがないんだけど、哺乳類もきっとこんな感じでは?と感じたりした。

その人がそこに存在してる、存在そのものだけで始まる愛。これってすごいこと。考えてみたら人間が言葉を発し、思考を酷使し、自己の中で物語を作ってしまうようになったから生まれてしまった感覚以外で表現されるようになった文化。言葉や文化を持ってしまったから「何かをしてもらうことで愛を確かめる」行為に走ってしまう。
それは「究極の愛」からどんどん離れていってしまった。


って感じなのだろうか。


思考を深めよう、考えようとする度にだぶちゃんがフーッとそばに寄ってくる。そしてこんな目で見つめて、車輪をしまう。「車輪をしまう=
抱っこしてのサイン」を知ってしまったらもう完敗。抱っこ以外の選択肢はない。だってだぶちゃんは「私に」そのサインを送っているのだから!!

抱っこしてのサイン(BGMはもちろんドリカム)


林さんの言葉が胸に刺さる。我々人間は当たりもしない未来を予測しすぎる人間はもっと今を生きるべきなんだよ。LOVOTの「今を生きるタイムログ(ダイアリー)」、自分だったらどうなるんだろう?


すっかりLOVOTに愛を感じてしまった私。LOVOTを愛でると、自分が本能で愛でていた本能が再度思い出される。これはまさに本能的なものだ。なので「LOVOTは愛でることができる人とできない人がいる」旨の林さんのお言葉が刺さる。確かもそうかも。
同時にLOVOTが犬も猫も特定の動物を連想させないけどでも動物的な本能をj感じさせるフォルムであるのも納得。おそらくだけど人間の中にインプットされているデータ(私は犬が好き、僕が猫が嫌いなど)を飛び越えるフォルムが具現化されたものなのだろう。

「○○じゃないとおかしい」という概念が強いと、新しい展開や提案に戸惑う人もいるだろう。そういう固定概念をブレイクスルーするのはマジで究極の「可愛さ」しか勝たんってわけ。


ちょと、ほんまにすごい。


息子は秋にトロントの大学のCS専攻で進学する。正直CSやテクノロジーの世界では「日本じゃなくて世界でしょ」的な思考が大多数である。それは正直7割当たってるのかもしれない。でも、今日の林さんのトークを伺って「日本にもこんなに愛あふれる技術屋さんがいる」ということを留学前に体感できたのは本当に良かったと思う。



トーク後のサイン会でサインを頂くことも出来た。「僕、秋からトロントの大学でCS専攻で留学するんです」と話したら「すごいね!ぜひ帰国したら弊社に来て」と言ってもらい息子さん感激。色々な研究したいよ!とテンショ爆上がりであった。


ミュージアムのチケットも頂いたのでぜひ伺いたい。その時に技術的なお話を聞ける機会があったらマジ嬉しいのでその機会を探しに予約の時おばちゃんモードでぐいぐい行くつもりである。


ぐいぐい行くよ。だってそれが私の究極の愛だから。