タロットプロット をやってみる(3

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 今回、なかなか面白そうなカードが揃ったと思う。

 テーマ。機械じかけの娘に、それと知ってか知らずか少年が花束を渡そうとしている。「予期せぬ困難が始まる」とするか。

 主人公。なにやら巨大なサイコロの内側に宇宙飛行士の姿の猿が怯えた様子でうずくまっている。外は宇宙のようだが、内部では空気があるらしく、ヘルメットを外している。「今現在は安全な場所にいるが、運命に翻弄されいつ危険になるかわからない状況にいる」とする。

 過去。彼木の枝に色とりどりの電球がぶら下がっている。うろにはろうそくがあり、根本には電球が一個転がっている。ろうそくが電球の位置を奪った? 「本来の地位を奪い収まるべきでない場所に収まった」

 現在。小鬼二匹に引きずり降ろされそうになっている天使の幼児、の、逆位置であるから…「地位は盤石になった」にするか。

 未来。バルコニーから見下ろす顔が鏡になった裕福そうな男女。その逆位置。「裕福にはなるが転落する」

 欲望。だんだんと崩れゆく砂時計の中の砂の神殿。砂時計自体も壊れ、砂が漏れ始めている。その逆位置。「今の地位が盤石であることを望んでいる」

 敵対者。妊娠した女性、足が根になって地面にひっついている。「妊娠したと嘘をつかれ、離れない」

 援助者。ラシュモア山のパロディ。右恥の人物だけ不思議な中等風の格好の女性になっている。「異国からやってきてこちらの国でそれなりの地位についた女性」とする。

 試練。暗い森の中。白い霧。木々は一本一本が顔と扉を備えており、それらはどれ一つとして同じではない。その逆位置。「迷うことなくたった一本の道を脇目も振らず歩まなければならない」

 葛藤。レインコートを着た幼い子供が舵を取っている。背景には荒海、そして虹。その逆位置。「子供を持つことへの葛藤」

 結末。一番好きなカードの一つ。結ばれた赤い糸で綱引きする男女二人の子供。足元に落ちているハサミにはまだ気づいていない。しかしそもそもその赤い糸はどこにつながっているのだろう?「連れ子が再婚する両親二人の中を引裂こうとする」とするのはどうか?

 まとめよう。

テーマ:「予期せぬ困難が始まる」

主人公:「今現在は安全な場所にいるが、運命に翻弄されいつ危険になるかわからない状況にいる」

過去:「本来の地位を奪い収まるべきでない場所に収まった」

現在:「地位は盤石になった」

未来:「裕福にはなるが転落する」

欲望:「今の地位が盤石であることを望んでいる」

敵対者:「妊娠したと嘘をつかれ、離れない」

援助者:「異国からやってきてこちらの国でそれなりの地位についた女性」

試練:「迷うことなくたった一本の道を脇目も振らず歩まなければならない」

葛藤:「子供を持つことへの葛藤」

結末:「連れ子が再婚する両親二人の中を引裂こうとする」

 イリーガルな方法で今の地位を手に入れ、いつ寝首を掻かれるかわからない危うい立場の主人公。今の地位が盤石であることを望んでいるが、遅かれ早かれ転落するのは目に見えているだろう。そんなとき、同じようにグレーな方法で地位を手に入れた異国の女性と出会う。打算的な目的から、二人は結婚することを誓い合う。しかし、主人公の周りには妊娠したこと盾に結婚を迫る女性や、異国の女性の連れ子である二人の子どもたちがいて、結婚を阻もうとする。結末は、いろいろな障害を排除して一緒になるものの、連れ子たちが必死に関係を引裂こうとする場面で終わる。

 …あまり首尾一貫したストーリーには見えないな。まあ、こういう話があってもいいだろう。これ単体で一つの話にする必要もなく、なにかサブキャラのバックストーリーでもいいわけである。好きに使おう。

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