遥かなる宇宙の旅へのゲイトウェイ

星の美しさに惹かれて美瑛に居を構えられた、宇宙物理学者の佐治晴夫先生が館長をされている、天文台つきの郷土資料館「美宙」。

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長女が1年生のとき、初めての夏休みの自由研究のために訪れたところ、なんと佐治先生直々に望遠鏡で”昼間の星”をみせていただいた。

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アークトゥルスという37光年の星
その年ちょうど37歳だった私

自分が生まれたときに宇宙から放たれた光が
今、目の前で瞬いていることに
えもいわれぬ感動を

肉眼では決してみることのできない昼間の星。佐治先生は、星を眺めてる長女の脇で、金子みすずの詩「星とたんぽぽ」のお話しをしてくださった。

青いお空のそこふかく、
海の小石のそのように、
夜がくるまでしずんでる、
昼のお星はめにみえぬ。

見えぬけれどもあるんだよ、
見えぬものでもあるんだよ。

ちってすがれたたんぽぽの、
かわらのすきにだァまって、
春のくるまでかくれてる、
つよいその根はめにみえぬ。

見えぬけれどもあるんだよ、
見えぬものでもあるんだよ。

「世界中の人たちと昼間の星をみることは、平和を考えていくことにつながると思うのです」と佐治先生。

いつか世界中の37歳の人たちを美瑛に招いて、この昼間の星を眺めながら平和について語り合ってみたいな、という夢を抱きつつ。

もちろん、世界中の子どもたちにも、元子どもだった人たちにも。

ちなみに長女の自由研究は学校で選ばれて、京都の青少年科学センターのコンクールに出品☆

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ボイジャーの「ゴールデンレコード」には佐治先生の提案でバッハのプレリュードが刻まれている。宇宙人が聴いたら何を感じるのかな。

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「知のゆりかご」に「遥かなる宇宙の旅へといざなうゲイトウェイ」〜佐治先生の言葉にはいつもうっとりしてしまう。またぜひお会いしたいな。

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