早起きは三文の徳とは限らない

朝がとにかく苦手です。

とくに冬は寒いし暗いし、早起きなんてゾッとする。眠りが浅いのか、4時〜5時台にたいてい目が覚めているのですが、起き上がるのがツライのです。それでも平日は家族に朝ごはんやお弁当を作るため、6時には何とか起きているのですが、ほんとのほんとに苦行です。

うちの夫は早起きな人です。平日も休日も。何が面白いのか全く分かりませんが、近くのグラウンドで大体毎朝ランニングもしています。雪が降った今朝も走ったそう。寒いのに喜んで走るとか犬みたい。彼は大体いつも機嫌が良く、元気いっぱいです。

私は休日の朝は好きなだけダラダラすることにしていて、それはそれで大変満足しているんですが、ああいうやる気のある人を見て劣等感のようなものを感じることもありました。

ですが先日、息子のために買った算数辞典をパラパラとめくっていましたら、こんなお話が載っていました。

フランスの哲学者で数学者でもあったデカルトは、小さい頃から体が弱く、学生時代は校長先生の許可を得て、朝は好きなだけ寝ていたそうです(校長先生、寛大)。その習慣は大人になっても続きました。デカルトは、「ベッドの中での、この長い朝の瞑想が、自分の哲学と数学の真の源だった」と語っていたそうです。しかし後に、スウェーデンの女王に仕えることになった際、その女王が朝から元気な人物であったため(まさにうちの旦那みたい)、朝の5時から数学の講義をするように命じられます。デカルトは長年の習慣が崩れ体調を壊し、そのまま亡くなってしまいました…。

この話を読んで、私はやっぱりね!と思いました。何がって、「気力のない人が元気な人に無理して合わせるとロクなことがない」ってことです。女王様に合わせて早起きなんかしたばっかりに、死んでしまったデカルト。かわいそう。ホント無理、死ぬ…ってなる気持ち、分かります(笑)

それに、朝ベッドの中でゴロゴロしていたことが、デカルトの哲学と数学の役に立ったというのですから、遅起きもあながち悪いことばかりではないのです。

早起きが得意な人が早く起きるのは全然いいんです。朝は集中しやすいだとか、いいことが沢山あるそうですし。苦手だから起きれるよう対策を講じる、というのも一案だとは思います。楽しいことを用意するとか?

でも朝ごはんや弁当づくりが待ちうけていると思うと、私は気が急いてしまい何も楽しめる気がしないし、朝一杯のお茶を楽しむとか言っても「そのお茶は一体誰が用意してくれるんだい?」などと考えてしまうため、今のところ何の解決策も思いついてはおりません。

ラクになりたいですけどね。学校や会社も11時頃からにならないかなあ。

しかもですね。早起きな人って早寝ですね。五時台に起きた夫は電池が切れたように九時には眠りました。起きてる時間はトータルで見たら変わらないかもね(負け惜しみ)。

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