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ピンク色の飛行機
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ピンク色の飛行機

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暑い暑い一日。夕方、夫が息子を習いごとに連れて行ってくれたスキマ時間。思いがけず家の片付けが始まった。

あれも捨てる、これも捨てる、でもどうやって処分しようと悩むようなものばかり。そしてまたそれがいつの間にかもとに位置に。

そんなことを繰り返しながらもようやく少し片付いてきたなという実感が湧いてきた頃、「お夕飯どうするか問題」に気づいた。

ぬぐってもぬぐっても落ちてくる汗。もういいや。今日は「ほっともっと」のお弁当にしよう。

夫たちが帰ってくる前に買ってこなければ。と大急ぎで家の外に出ると、そこにあるのは軽トラのみ。仕方なく昭和の香りのする軽トラさんに乗り込んだけれど、エアコンの涼しさに感謝。軽トラさん、ありがとう。見下していたよ、ごめんなさい。そしてご近所のほっともっとに3分で到着。

幸い空いていて、すぐに注文ができた。「よいしょ」とイスに腰をかけて初めて気づいた。100均のサンダル。まあいいか。

まもなく受け取った家族分のお弁当を片手に外に出た。すがすがしい空に気づき、見上げた。

そこにはなんと、ピンクの飛行機が!

可愛いなぁ。とスマホでパシャリ。そのまま上を見上げ、飛行機を追いかける。一筋の雲を描きながらピンクの飛行機がゆっくりゆっくり(と感じる)西の空へ向かいます。

スマホを空に向けて口をあんぐりしている私の姿をいつから見ていたのだろう。いつの間にか隣におじさんが立っていた。

おじさん「何を見てるのかね?」

私「あ、ピンク色の飛行機が可愛いなと思って」

おじさん「ああ、ほんとだ。僕も写真とろ。」

ようやく西の空の美しい夕焼けに気づいた私は、「うわあ」と感激しながら、
「ああ、この夕焼けが飛行機に映っていたのですね!」

おじさん「ああ、綺麗ですねぇ。飛行機、いいですねぇ」

私「どこか、行きたいですねぇ」

おじさん「ほんとだよねぇ。あの飛行機、どこ行くんだろうねぇ」

と、ほんの数秒でしたが、知らないおじさんと感動を分かち合った、素敵な夕暮れどき。

お互い片手に家族のお弁当、首にはタオル、そして軽トラさん。

「お疲れ様でーす!」と爽やかに挨拶をし合って、今が一番!というくらいピンク色の空の下、家路についたのでした。



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アーティスト/アートマインドコーチング・アドバンスコーチ/チャイルドアートカウンセラー 色+布+アート https://seikomatsunami.com/ 想像力・創造性・オリジナリティを最も好んで暮らしています。