戦闘よーい！

第1種戦闘配置！

朝５時
スマホの警報音とともに重い気持ちを叩き起こす。



仕事が好き。
そう思っていても、自分を奮い立たせないと布団から出られない。

水道から流れる戒めで顔と前日の自責を洗い流す。

いくら鏡の前で自分を変えたくて
とりつくろったところで鏡の向こうはいつもの私だ。

ヘアゴムを口に咥え、最近ようやく結べるようになった髪をなるべく頭の上で束ねる。
それが私の気合い…

コンタクトを着ければ、嫌な自分まで見えて来る。

メイクは控えめに。

戦闘服(仕事着)を纏えば気持ちのスイッチはON

６：４のミルク多めのラテとヨーグルトとジャムのトーストが私の勝負飯。

＂私はやれる＂そう言い聞かせる

シミュレーションは完璧だ。

カタパルト(玄関)の鏡で笑顔のチェック。

無事の帰還を祈る、そう胸に誓ってコックピットに乗り込む。
用意は良いか？
セイ子中尉。
帰ってきてもなかなかスイッチが切れないことはわかっている。
誰か仕事モードをOFFにしてくれ！

弾幕薄いぞ。
最前線に今！

セイ子行きまーす。