茜
小さな頃
お友達とサヨナラする時は
見えなくなるまで手を振っている
寂しいのは大嫌い
それは今も変わらない
あなたと会って、別れ際に見送るとき
振り向くことがなくても
姿が見えなくなるまで見送る私
あなたより先に背を向けたくないの
背徳感じゃなく
見送ることで自分の気持ちが落ち着く
相手は気づかなくてもいいんです
いつまでも
会っていた時の余韻に浸る
見送られるのは照れ臭いから
私はいつまであなたの背中を見届けたい
振り返らないでね
私は黙って手を振るから
きっと
寂しさを振り切るように
大きく手を振るんだね
あなたの背中が見えなくなるまで
黙って手を振るんだね
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