あなたに届け

私がADHDとわかったとき

人に優しくされて
それが
すごく気を遣ってもらっていると気づくと
傷ついてしまう

きっと
あなたに届かない
この心情

なんて私は愚かなのだろう
その親切が
とてつもなく
ツラく思える

卑屈な私は
あなたの気持ちを
素直に受け入れることに
安心できない

気を遣われるの‥嫌なんだ

好きな人ができても
ずっと一緒にいたいのに
話せば話すほど
好きになれば好きになるほど
ツラくなっていく

あなたの優しさがわかればわかるほど

迷惑をかけている‥
私と居ると疲れるんじゃないか
一緒にいて恥ずかしいんじゃないだろうか
大変なんじゃないか‥

あなたは否定するけど‥
気を使われる方も気を使う

お互いに思いやりを持って接しているのにうまくいかない。

意地悪しているわけじゃないのに


壁を作るのはあなたではなく私なのに
自分から孤立を選ぶように

理不尽な想いの積み重ね
些細なことに傷つく
そんな経験を重ねれば重ねるほど‥
自分以外の人を苦しませたくない、悲しませたくない、そう思う
あなたが大切であればあるほど、「苦しいのは自分だけでいい」

「誰のせいでもないことがいちばん厄介」
せめてあなたが意地悪なら
あなたの責任にしてしまえるのに
怒ることも、泣くこともできない

私はそうやって孤立していく

きっと
あなたには届かない