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『わたし、毒親です。』第一章 息子の誕生 子育ての始まり

たいっへんお待たせしておりますーー‼️‼️

世の中の、子育てを頑張るママ・パパの皆さん、こんにちは!

子育て研究者のkotoです!

この度、初のkindle本📖「わたし、毒親です。」の出版に向けて、日々執筆活動に勤しんでおりました。

本当は専念したいところなのですが、日々の子育てに圧倒されて思うように筆が進まない毎日…

皆さまにお伝えしていた日程より大幅に遅れをとってしまっていることを、お詫び申し上げたいと思います😭

本当にすみません…🥺🥺🥺

けれどもその分、納得のいく仕上がりになっていると自負しています❗️

正直、こんなこと書きたくなかったんです…

こんな浅ましい気持ちをもっているなんてこと、人には絶対知られたくなかった。。

でも、その暗く醜い気持ちこそが、私が息子の存在を否定し、苦しめてしまった「毒親」たる所以の一つであると思っています。

この自分の汚くて見たくない、そんな部分を書くことこそが、私が皆さんにお伝えできる唯一の価値なのです。

息子のことが大切だった。息子を育てることに一生懸命だった。

それは紛れもない事実です。
…でもそれが子供を幸せにするわけではなかった。

子育てに一生懸命じゃない親はいないはずです。

けれどもその一生懸命さが子供の心とベクトルと違ってしまっていることで、子供と親の心を引き離し、子供の心の成長を妨げてしまっているという悲しい現実がここにあります。

子育てを頑張るママ・パパの愛が、お子さんの心を豊かに成長させる素晴らしい栄養になるために。

親としてもつべき信念は何なのかを、私の数多の失敗談からお伝えできたらと思います。

…と、前置きが長くなってしまいましたが、ここから「わたし、毒親です。」の第一章をスタートさせていただきます!

無料で公開することも検討したのですが、今回のkindle書籍「わたし、毒親です。」では、私のかなり個人的な体験談を多く扱っております。

また、親子関係が深く関わってくる内容(しかも子供の心を傷つけてしまう場面も登場します)でもあるため、すべての方が楽しく読めるよ❗️とおすすめできる内容ではないと思っています。

そのため、現在子育てに悩む中で…

☑️自分自身の子供への関わり方を振り返りたい。
☑️子供と心を繋げる方法を知りたい
☑️今から子供のためにできることを知りたい。
☑️子供も自分も幸せになる子育てをしていきたい❗️

そういったお気持ちのある方へ、おすすめさせていただきたいと思っています。

また、ご自身が親御さんとの関係に悩んでいる方で…

☑️毒親の心の内が知りたい。
☑️なぜ親が自分を支配してくるのか知りたい。
☑️親との関係で生まれる苦しさの原因を知りたい。

そんな悩みを持つ方へも、なにかしらの気付きがあるのではないかと思います。

第一章では、私の子育ての始まりを。
第二章では、私の子育ての暴走と息子の気持ちとの分裂を。
第三章では、息子と心をもう一度繋ぐために足掻いた日々を。
そして第四章では、息子の心の回復の軌跡を。

それぞれ取り上げていきます。

全て今までの記事同様、読みやすさを重視し実体験を基にした物語形式となっております。ボリュームは十分ありますが、読んでくださる皆様の心にすっと心に入っていく文章を心掛けました。

どうか、子育てを頑張る皆さんの、心に寄り添う言葉たちでありますように…💐

それでは、「わたし、毒親です。」の始まりです。

どうぞお楽しみください❗️

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愛にあふれた出産

 平成29年。第一子である息子を出産した。本陣痛から14時間という、初産婦である私にとってはいつ終わるかも分からない地獄のような時間だったが、助産師さんには「初産婦さんの平均だね!まだまだ短い方よ~!」と言われて、げっそりしたのを覚えている。

 私的難産を乗り越えて生まれてきた息子は、まるで修行僧が首に数珠をかけるがのごとく、太いへその緒を首にかけて生まれてきた。

 「おめでとうございます!元気のいい男の子ですよ!」

 そう言われて、息子が生まれた喜びよりも、ようやくこの出産という果てしない痛みが終わったことに心から安堵したのだった。

 長い長い痛みから解放され、息子を胸に抱くころには痛みも落ち着き、すっかり出産ハイ状態。チアノーゼ気味で血色の悪い息子の顔を見つめ、まだ羊水やら胎盤やらがこびりついた小さな頭をなでながら、愛の呪文を延々と言い聞かせたのだった。

「たくさんの人を愛して、たくさんの人に愛されて、幸せな人生を送ってね。怖いことも悲しいこともたくさんあるけど、私が守ってあげるからね。大丈夫よ。何があっても、私はあなたの味方だからね。」

 痛みがなくなった解放感からか、人目もはばからず涙を流しながら小さな息子に向かって話しかけ続けていた。

 出産の後処理をしてくれていた若い助産師さんが、何も言わずにてきぱきと作業を進めていてくれたことが、今思えばありがたかった。(きっと変な産婦だと思っていたことだろう)

 息子が生まれた瞬間は、まぎれもなく私史上最高に愛に満ち溢れた時間であった。何があっても息子を守ろう。息子が幸せになるためならば、どんなことだってしてやろう。そう、固く心に誓っていた。

そのときは当然、思ってもみなかったのだ。

私が毒親になるなんて。

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わたしが息子に求めていたもの

 小学校の教員をしていた私は、学校で様々な子供たちと出会った。どの子も勉強や人間関係など、それぞれの課題を抱えながらも、一生懸命日々を乗り越えていた。そんな子供たちと向き合い、彼ら彼女らとのすったもんだの毎日を楽しみながらも、やっぱり自分の子供には学校で苦労をしてほしくない。心の底ではそんな風に感じていたのだった。

 私自身が学校に所属している間は、わりと勉強もスポーツもできる方だった。教師としてそういった子供がいいなんてまったく思っていなかったのに(勉強もスポーツもできる子だって、多くの悩みを抱えている)、自分の子供には無意識のうちにそういった「学校で上位の子供」になることを望んでいたように思う。「勉強もスポーツもできる子供の母親」になりたかった。というか、「勉強もスポーツもできない子供の母親」になることを恐れていたのかもしれない。

 そんな思いを意識してか意識せずか、とにかく息子には生まれたころから当然のように「能力の高さ」を求めていた。

 息子が生まれたばかりの頃は、育児本やネットの情報を読み漁り、いろんなことを経験させようと毎日のように育休仲間と外へ出歩いた。もちろん初めてのことだらけで一人では不安だったのもあるが、それまで教員として毎日12時間以上慌ただしく働いていた私にとっては、子供とのゆったりまったりした時間がどうにも我慢ならなかった。

 息子の発達のためだけではなくせっかくの育休を楽しみたい!と、ベビーマッサージや支援センターの行事に足しげく通った。(むしろ自分の楽しみのための方が多かったかもしれない)

 もちろん、息子の能力を伸ばすことにも余念はない。息子の知能や運動能力を伸ばすために、息子の月齢にはまだ早い段階からたくさんの知育玩具を与えた。歩けるようになってからは公園のアスレチックにも毎週連れていき、息子の興味のままにいろんな遊具で遊ばせた。

 好奇心旺盛な性格も相まってか、息子は母の期待通り、目に見える能力をどんどん伸ばしていった。体を動かすことが大好きで、何にでも興味をもって関わっていく息子。そんな彼が誇らしかったし、一緒にいるのが楽しかった。

 育児本に書いてある発達の目安の月齢を先取りし、できないことがあればどんどんやらせて、できるように教えた。息子と同じような月齢の子よりも、話すのが早い、歩くのが早い、ということが、その頃の私にとって大切なステータスであった。「○○ちゃん(息子)は、いろんなことができてすごいね!」そう褒めてもらえるのが、何よりも嬉しかったのである。「息子が他の子供よりもできることがたくさんあること」それが私の子育てにとって重要な出来事であったし、子育ての目標となっていたのだった。

 息子はそんな私の気持ちを知ってか知らずか、私の望み通りにのびのびと育ってくれた。体の発達も知能の発達も非常に良好。私の子育ては、何の問題もなく進んでいたはずだった。

 しかし息子が2歳を過ぎたころから、私が目指す子育ては大きく方向を変えることになった。

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暴れちぎる息子。なすすべのない私。

 息子が一歳を迎えたのを期に、私は仕事復帰をした。私自身、両親が2人とも教員で毎日忙しく、ほぼ祖父母に育てられたこともあり、仕事に戻ったら親である私の子育ては終了したと本気で思っていた。後はおばあちゃんと保育園の仕事である。そのため、平日は息子が寝ている時間に出勤し、寝ている時間に帰ってくるという生活を平気で続けていた。

 もちろん息子が日中どんなことをして過ごしていて、どんなふうに生活しているかなんて知るすべもない。その上、子育てにおける自分のパートは終わったと信じ切っていた私は、息子の成長にあまり関心を抱いていなかった。それよりも日々の自分の仕事に追われ、休日は息子との時間を楽しみたいというよりは、手のかかる息子の世話をするよりもおばあちゃんに預けて自由に仕事がしたいとまで考えていたように思う。

 …そんなツケが回ってきたのだろう。第2子を妊娠し産休に入ったとき、息子の様子を見て愕然としたのだった。

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