4.生活保護なら電車もタクシーも無料?(1/2)
今回は生活保護なら電車もタクシーも無料?についてお話していこうと思います。
「生活保護受給者は近い距離でもタクシーを呼びつけて移動している!ずるい!」なんて掲示板での書き込みを見かけました。
私自身は、受給者になる前はあまりよく知りませんでしたが、何やら「タクシー券」なるものをもらっているという知人が実際にいました。(知人といっても親しい間柄ではないですが・・・)
なので、上限があるのかどうなのか、そこまで考えもしませんでしたがそれらしき制度はあるということは知っていました。
まぁこんなことを見たら労働者からしたらずるいってそりゃあ思いますよね。
私もずっと貧乏やってきているのでタクシーは「贅沢」ってイメージが未だにありますね。
結論から言いますね。生活保護だからといってタクシー券は出ません。
あれは障害者の方に支給されているものであって、生活保護だからもらえるわけじゃないんです。
けれど受給者自身もそのことを知らないケースが多いんですよね。
今回のことでいえば生活保護はみんなタクシー券もらっていると思い込んでいたりするんです。
境界知能(IQ70〜84)の方や、軽度含む知的障害の方もいるので仕方ないですね。
そして生活保護になってみてB型作業所なんかに通うと分かることなのですが、多くの人が何らかの障害を持っていらっしゃいます。
なので「生活保護=タクシー券がもらえる」と間違った認識が広がってしまうのではないでしょうか。
私が書いているこの「生活保護の超真実」では「働きたくないから生活保護」みたいな人や「生活保護に怒りがある人」を対象にしているわけですが・・・
そういう働きたくないから(もちろんそんな理由では受給は厳しいです)という人は当然健常者なのでもらえないわけです。
私も受給中、タクシー自体一度も使ったことがありません。
ちなみに障害があれば何でもいいというわけでもなく、3級程度ではダメとかこれにも勿論一定の基準が自治体により決まっています。
つまり「身体的な理由があり自分で移動が困難」とかですよね。精神(知能)の場合は「一人で目的まで辿り着けない」など。
私のアパートに住んでいた(引っ越してしまった)受給者のおじさんはスマホも難しいから持っていないと言っているくらいですが・・・
ある時、「駅までは迷子になっちゃうから行けない。前に一度だけ行ったら帰ってくるのに4時間かかった。」というお話を聞きました。
ちなみに本来片道15分くらいの場所です。
これでずるいって思えますか?タクシー券、支給してあげて!って気持ちになりませんか?
真実に触れることにより、これを読んだ人の考えが変わったら書いた甲斐があるというものです。
続く(1/2)
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