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高齢者の機能を定期測定するツール②

回復期リハビリテーション病棟や通所リハビリテーションで働いたあと、自費リハビリ施設や介護施設コンサルティングを行なっている私が、高齢者の機能を定期測定するツールを紹介しますね☆

本コラムは、こちらのコラムの続きになりますので、まずはこちらから御覧ください☆

高齢者の機能は複雑である

高齢者の機能を定期測定するツール①でお伝えしたように、高齢者の機能は簡単に表現することができません。

少なくとも以下の分類で高齢者の機能を細分化する必要があります☆

高齢者の機能の細分化
①身体機能
②認知・精神機能
③日常生活動作能力
④社会参加能力

これらの機能の関係性はお互いに関与しあっています。例えば、身体機能の低下は、一番に社会参加能力が下がります。さらに下がると日常生活動作能力が下がり、介護が必要になってくるのです。

認知機能・精神機能の低下は、社会参加能力の低下が起点になることが多いと言われています。

このように機能は相互に関連しているのですが、最も基本的な機能は①身体機能と②認知・精神機能であると言えます。

まずはこれらの機能に関して、測定するツールをご紹介します。

①身体機能
身体機能に関しては、ここでは大きく2つに分けてみたいと思います!
○ 運動機能 と ○ 栄養状態。
これは高齢者を定期測定する際に必ず持っておきたい視点です。

○ 運動機能の測定
 運動機能測定を行うのに最もおすすめのツールはSPPBです☆

SPPBに関してはこちらのサイトで詳細説明がありますので、勝手にリンクを貼っておきます☆

SPPBの評価用紙に関してはこちらにございますのでご利用ください☆
(こちらも無許可でリンクを張ります笑)

SPPBの良さは簡便で、かつかなり正確に身体機能の把握ができる点と理学療法士などの専門家でなくても測定が正確にできる点です!

ぜひともご活用ください☆

○ 栄養状態の測定
高齢者の身体機能を語る上で、無視できなくなったのが、栄養状態です。栄養状態が注目され始めたのはここ10年くらいだと思います。

下手すると10年以上前だと、病気の治療で入院したのに、飢餓状態になって、病気が治らないということもあり得たと思います。

高齢者に関わる仕事をしている人は、しっかりその方の栄養状態を確認する習慣をつけるようにしましょう!

その栄養状態を測定するのに、最もおすすめのツールはMNA-SFです☆

MNA-SFに関してはこちらのサイトに詳細な解説がありますので、こちらを御覧ください(無許可です。)

また測定用紙に関してもこちらをご紹介します☆

ちなみにこれらは介護従事者の方や、高齢者に関わっている一般の方向けの情報ですので、より高度な細かいツールはたくさんありますので、専門家は専門的なツールをご利用ください☆

長くなりましたので、次回は認知機能・精神機能に関するところをご紹介しますね☆

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