社会福祉と仏教展
目下、夜を徹して、全勢力をかけて、次回展示準備が佳境に入っております。
来る11月25日からスタートする新企画展「社会福祉と仏教展」。社会福祉と仏教との知られざる関係に光を当てる。
昨日までミュージアムにおりましたが、いつもの中核メンバーが「まだ20%です」と言っておりました。毎回壮絶な苦闘の末に生み出している企画展。
船長が先に船を降りるなんて失格ですが、横浜に戻ってきてしまいました。ブラジルもあって予定が過密極まりなく、申し訳ない。今日は妙深寺の住職御講、午後は男子信徒御講。
オープニング日の11月25日は横浜市立保土ヶ谷中学校で600名の中学生の前で講演をすることになっています(汗)。本当に申し訳ないです。
とにかく、新企画に注目していただきたいです。一隅を照らす。ある角度、この角度から、福祉に、仏教に、光を当ててみたいのです。
仏教における福祉とは―――
仏教が日本に伝来して約1500年。仏教は、日本という国家が形成される中で、日本人の精神と切っても切り離せない関係を築いてきました。
その端緒は、聖徳太子の定めた十七条憲法の第二条「篤く三宝を敬へ。三宝とは仏・法・僧なり」に見ることができます。
同時に、仏教はその教義上、社会的な弱者の救済、今でいう「福祉」についても大きく貢献してきました。
日本における最初の「福祉」とされるものは、光明皇后、聖武天皇による悲田院・施薬院の創設にさかのぼるとされ、それは仏教の慈悲の思想に基づくものでした。
日本の福祉は、仏教を中心とする宗教者の使命感が支えてきた一面がありました。
しかし長らく宗教によって担われてきた「福祉」は、近代化とともに国家による「社会福祉」の波に追いやられていきました。
そして現代、本当に大切な「福祉」とは、どのようにして達成されるのでしょうか。
本門佛立宗が担ってきた福祉活動をご紹介するとともに、改めて近代福祉と仏教の関係を振り返ります。
【 展 示 内 容 】
1. オープニングムービー
2. 日本と社会福祉の始まり
3. 近代の「社会福祉」
4. 本門佛立宗と社会福祉
5. 現代にまで続く福祉事業
6. 本当の「福祉」とは何か
※展示期間中、これらの内容は変更することがございます。
「社会福祉と仏教展」
期間:令和4年11月25日(金)~令和5年4月2日(日)
場所:京都佛立ミュージアム 入館無料
TEL:075-288-3344
URL:www.hbsmuseum.jp
平日 10時−16時
土日祝 10時−17時
休館 月曜日(※但し、月曜日が祝祭日及び25日のときは開館、翌日代休。)
入場料:無料 どなたでも自由にご観覧ください。
場所:京都市上京区御前通一条上ル東竪町110
主催 京都佛立ミュージアム
共催 本山 宥清寺
協賛 本門佛立宗