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英語の授業のエンタメ化作戦 その1

今年度、私の授業時間数は週12コマに軽くなりました。そのぶん授業以外のお仕事が増えてはいるのですが(泣)、英語の授業をもっともっと面白くしなければ!という使命感から、特に2学期以降は工夫を絶やさないようにしています。

目的はひとつ。生徒が英語に興味を持つために(英語が嫌いにならないように?)です。そのために、英語そのものにフォーカスするのではなく、英語でおもしろい話題に触れていくことにしました。つまりコンテンツ勝負です。授業の最初の10~20分を「トピックタイム」ということにして、あの手この手で英語アレルギーをなくそうと頑張っております。

その甲斐あって今のところ不評ではなさそうですので(笑)、このnoteで少しずつ紹介していこうと思います!

1.ストーリー・テリング

要は小話しです。教科書の題材は教育的で面白いのですが、生徒の食いつく面白さとは少し違う。知らない人の話よりも、むしろ身近な話題の方が面白い。そこで、時々ですが私のプライベートの話を英語ですることにしました。クラスの英語力の問題もあるので、一方的にペラペラしゃべるというよりは、スライドを使って写真を全面に映しながら、1ページ1センテンスのペースで、やり取りしながら。これだと結構食いついてきました。
 
1回目は「An Interesting Experience This Summer(この夏のおもしろ体験)」と題して、私が滝行に行ったときの話をしました。ストーリーとしては、「山に行ったが、山頂には行かなかった。代わりに…」という流れにして、Why do you think? (なぜだと思う?)と予想させながら進めました。

It’s something to do with water. (水に関係があるよ)などとヒントを出すと、そのうち誰かが「滝!?」と当てて来たりしました。そして私の白装束姿の写真を見せたりして、生徒の好奇心を刺激するわけです。あと、Unfortunately (不運にも…)という言葉を使って残念な話や失敗談も入れたので、生徒はさらに喜んでいました。Unfortunatelyはその後定番パターンになり、これを出すと生徒たちは「またUnfortunatelyだー!」と言って、私の不幸を楽しんでいます。こうすると、surprisingly(驚いたことに)やsuddenly(すると突然)などもスッと入って来やすくなるんじゃないかと。滝行自体レアな話ですけど、日常的な話題でも、仕立て次第でいけると思います。ポイントは、英語をエピソード記憶にしてあげることかなと思っています!

2.日本の慣用表現

日本の慣用表現、たとえば「水の泡」とかありますよね。ことわざかもしれませんが。これを英語にしてみるアクティビティをやってみました。まずグループで日本語の意味確認から。そのときは、「後の祭り」「三日坊主」「おっちょこちょい」「腹八分目」「身から出たサビ」の5つにしました。日本語の意味確認ができたら英語にしていくわけですが、直訳ではなく、本質的な意味を簡単な英語にしてみるという趣旨なので、after festival とか(これ正確には「祭りの後」ですが)three days boy とか stomach 80% はダメです(笑)。さすがにサクッとは出てこないので、少し手助けするために穴埋め形式のクイズにしてあげます。

これでも出てこなければ、選択肢の英語を見せます。この中から選んで組み合わせてみてごらん、と。ただし、引っ掛けの単語も含めておきます。

こうすると、「これかーー!」と言って正解にたどり着くことができていました。いちおう達成感です。このアクティビティのポイントは、日常会話で使えるシンプルな英語をパッと思いつくためのトレーニング、といったところでしょう。英語の本物のことわざを幾つも覚えるのは大変ですしね。
 
皆さんも、もし「こういうのもあります」という表現があれば、ぜひシェアしませんか?
 
(H Sakamoto)

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