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選手以上に「体育会気質?」なアメリカンフットボール部マネージャー -Go! Go! 課外活動~番外編~(後編)

前回の男子ラクロス部マネージャー編に引き続き、『sful-成城だより』Vol.17の「Go! Go! 課外活動」から、アメリカンフットボール部マネージャーのリアルとホンネをお届けします。

アメリカンフットボール部「Orange Beams」の部員は65人。そのうち31人がマネージャーです。マネージャーは練習の記録や広報活動を行う「マネージャー」、テーピングやケガの対応などを行う「トレーナー」、各種データ分析を行う「アナライザー」という3つの役割に分かれており、シフト制で活動しています。そんなアメリカンフットボール部のマネージャーの皆さんにも、アンケートを実施しました!

Q. マネージャーをしていて良かったと感じることは?

●試合に勝った時や選手に感謝された時
●礼儀や上下関係の大切さを学べたこと
●仲間の大切さを実感できる

やはりマネージャーとしての喜びは、チームの勝利や選手からの感謝とのことです。一方で、礼儀や上下関係を前提としたコミュニケーションを通じて、社会に出た時にも役立つ言葉遣いなどが身についたという意見も。また、マネージャー同士で助け合いながら協力して業務をこなしていく中で、仲間の大切さを実感できるのが良いという声もありました。

Q.日々の活動で大変だと思うことは?

●天候に関わらず部活があること
●期限の決まった業務や些細な仕事が多い

暑い日も寒い日も、雨の日も風の日も、アメリカンフットボール部の練習は基本的に屋外のグラウンドで行われます。男子ラクロス部と同様、部活の時間外にも広報活動やテーピングの勉強、試合映像の視聴など、業務は多岐にわたります。

Q. アメリカンフットボール部ならではの風習やルールはありますか?

●アナライザーの存在
●選手よりもスタッフのほうが上下関係に厳しい

アメリカンフットボールは特に、戦術が勝敗を左右するスポーツ。そのため、マネージャーの中に「アナライザー」というスタッフがいるのが、アメリカンフットボール部ならではとのこと。アナライザーは、対戦相手の試合映像を見てプレーに関するデータを集め、戦術を考案する大切な役割。学外の有識者から指導やサポートを受けながら勉強しているとのことです。意外だったのは、選手よりもマネージャーなどのスタッフ間での上下関係のほうが厳しいという意見。以前は先輩への連絡に絵文字を使ってはいけない、といったルールもあったそうです。

Q. アメリカンフットボール部の「マネージャーあるある」を教えてください。

●選手でなくても体育会気質になる
●実はマネージャーも運動神経が良い人が多い
●首からいろんな物をぶら下げているので、歩くたびにカチャカチャ音が鳴る

前述した通り上下関係がきちんとしているため、マネージャーも体育会気質になってしまうようです。また、そもそも運動が好きな人も多いので、皆さん運動神経が良いとのこと。その日の練習メニューや共有事項を書いたバインダーやストップウォッチ、電子笛を首からぶら下げているため、歩くたびにカチャカチャ音がするのも“マネージャーあるある”だそうです。


取材前に、男子ラクロス部とアメリカンフットボール部のマネージャーが選手と同じくらいの人数だと聞いた時には、正直「そんなに大勢必要なのか?」と思いました。しかし実際にその活動内容を見てみると、日々選手たちのコンディションをフィジカル面、メンタル面でサポートし、より良いパフォーマンスが発揮できるよう近くで支えるマネージャーの存在が、チームにとって大きな力になっていることが分かりました。選手たちとともに、勝利に向かって走り続ける、そんなマネージャーたちの熱意に触れることができました。(編集担当)

文=sful取材チーム 写真=佐藤克秋、三浦伸一、成城学園
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