見出し画像

「関係性」という言葉の違和感(言葉の問題)

 スピリチュアルの中で「関係性」という日本語の単語がよく使われます。私がこれを聞いたのは既に25年前でした。とても違和感を感じました。今でもこの単語は頻繁に使われているどころか、最近はスピリチュアル以外でも目にします。(耳にするとは言いません。なぜなら現在、私が日本語で会話する機会をほとんど持っていないから。)

 そこでこの「関係性」について調べてみました。まず、スピリチュアルでの用法ですが、これは英語から翻訳されたものがほとんどです。では、元の英単語は何かですが、これは「relationship」でした。えっ? それじゃ単に「関係」で良いんじゃないの?、と思います。英文を読んでみると特に「関係」と「関係性」を区別して翻訳したり考えたりする必要は無さそうです。

 という事は、スピリチュアルの本を翻訳する時に普通に「関係」と書いたのでは意味が一般化し過ぎるので差別化したくて「関係性」を使ったのかなあ、と想像しました。わかりません。


 次に同じような違和感を持つ人がいるかどうかを検索してみました。ちゃんといました。けっこう前の記事です。

  やはり同じように違和感を感じる方がいました。しかもスピリチュアル以外でした。では、次に初出を検索してみます。まずはTwitter。

 Twitter自体が2006年からだったので、これはあまり意味がありませんでした。次はYahoo知恵袋の質問。

 これも2004年かららしいので失敗。次は国立国会図書館の検索。

 

 何と、1903年にはもう使われていました。初出文書は下。

 驚きました。有るものですね! でも、面白い事に、「たんのだんのブログ」さんが国語辞典を調べて無いと言っていますが、オンライン国語辞典にも確かに「関係性」はありません。辞書作りでコレクションされなかった単語のようです。

 でも、とりあえず、スピリチュアルの方に戻りますが、こちらは書籍内を調べられませんのでウェブサイトになっている代表的なところを読んでみました。英語の原文とそれが日本語訳で出ているところだけです。それらを見る限り、単に「関係」と訳しても良いところをわざわざ「関係性」にしているようです。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?