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あらゆる行為が波紋となって全体に影響を与えている

近年よく耳にするようになった「サスティナビリティ」や「持続可能」という言葉に違和感を感じ続けていた。

近代の人間の生き方が、さまざまな自然の循環を断ち、内外の生態系に痛みをもたらしているのであれば、むしろ今必要なのはあらゆるレベルでの「リジェネレーション」や「再生」なはずだと。

再生への取り組みを共にしていく中で、ようやく本当に何を持続していきたいのかがはっきりしてくるのではないかと。

すべてはつながっているという知覚も再生されなければならないことの一つなのだと思う。

「インフルエンサー」という言葉が僕は苦手で。まるでその人たちだけが、世界に大きな影響を与えているかのような錯覚を起こすので。

多くの普通の人たちの尊い愛と勇気を原動力とする、静かに広がっていく革命こそが本当の希望だと僕は信じている。

世界のすべては本当はつながっているのだから、例えば、今この瞬間に誰に知られることもなく赤ちゃんをあやしているお母さんたちの行為や人知れず介護に奮闘している人たちの行為もその世界では大きな意味を持つ。

見えようが見えまいが、あらゆる行為が波紋となって全体性という湖に影響を与えている。

きっと、このつながりの知覚が広がっていくにつれて、人は量を追い求めようとすることを終え、質を深めていくことへと転換していく。

そして、質の深まった波紋と波紋が思いがけず出合い、新たな質感のつながりや響きがきっとそこここで創りだされていって、世界の再生は頭では予測できない道筋を辿って進んでいくんじゃないかな。

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