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正月休み終わり

今日、墓参りに行ってきたと父親からメールが来た。年始を実家で過ごすも、地震のことでドタバタしたせいか、墓参りをすっかり忘れていた。我が家の墓は無事だったものの、一部が倒れてしまっているものを目にしたと書いてあった。あの大規模な揺れなら、それも納得できる出来事だ。

昨日1月2日、新高岡から北陸新幹線に揺られ、大井町自宅への帰路についた。令和6年能登半島地震の影響で、新幹線はしばらくの間、運休・運転見合わせしていたが、15:30になり、車両が再び走り出した。私の指定席は18:24の定刻通りに出発するとの情報で、ほっと胸を撫で下ろした。

輪島市の中心地、河井町周辺が大火事となったニュースがずっと気になる。過去の思い出と心配が交錯した。小学二年の頃、私はその住所に住んでいた。当時の私の家がどうなっているのかを知りたく、インターネットで探したが、実際の状況は分からずじまいだ。月日が経ち、疎遠になり、数十年も連絡を取っていない河井小学校の友だちは今どうしているのか気になった。

時折、名前を思い出す友人たちがいる。今も私が思い出せるのだから、むこうも覚えているだろうと。河井小学校での思い出や友情は、今も心の中に鮮明に残っているはずだ。未来に向かって進む一方で、過去のつながりや友情を時折に思い出すことは大切だ、人生の一部だから。

そんなことを考えながら新幹線内で時を過ごしていたが、地震の影響で新幹線の到着が東京駅に集中しているとの理由から、大宮駅で30分間の停車(待ちぼうけ)、そして上野駅で40分間の停車(待ちぼうけ)を強いられた。イライラが募り、なるほど、定刻通りに新高岡を出発するも、こういうこともあるのかと感じた。結局、大井町に戻るのは23時を回っていた。

疲れていたのか、シャワーを浴びるとすぐに眠りについた。

目が覚めると6:00だったが、二度寝の誘惑に負け、結局布団から出たのは7:30だった。しかし、今日こそは走る日だ。ここ2日間まともに走っていないので、今日は20キロ以上を走りたいと思った。そして、今日は箱根駅伝の復路だ。トップランナーがどの大学なのか、往路で圧巻の襷リレーを見せた青学が有力だと思う。自宅近くでその瞬間を観戦するため、その時までに戻ってこれるコースを考えながら、走り出す。

朝ランで曇り空の多摩川スカイブリッジまで足を運んだ。年始には羽田空港で大きな事故があった。飛び交う飛行機の数が少なく感じられた。

走っている最中に電話が鳴った。スマホに懐かしい名前が表示されていた。大学時代に共に力を注いだ吹奏楽団で、彼が部長で、私は副団長でした。彼のことを「ハマック」と愛称で呼んでいた。彼は親友で、いまは山形県に住む。年賀状のやり取りだけが続いていたが、数十年ぶりの電話だった。お互いに電話番号が変わっていないことにも驚いた。年始の挨拶を交わしつつ、彼は私が富山県出身であることを覚えており、気にかけてくれて電話してきたと説明した。変わらず、それが嬉しかった。

お互いに歳を取り、老いた部分もあるのだが、会話は軽快で、近況を報告し合った。私が「ハマック」と呼ぶのも、彼が「ハマック」と呼ばれることも、久しぶりだと笑いあった。いつの日か再会の機会があることを楽しみにして電話を切り、少し冷えた身体をゆすりながら再び走り直す。友人たちとの関係は、時間が経っても変わらないことを再度確認した。

多摩川沿いを走るとうっすらと富士山が見えてきた。

拡大するとこれだ。

多摩川沿いを走り、六郷橋から国道15号に合流して、自宅に向かうルートに舵を切る。箱根駅伝の復路が近づいており、スタンバイが進む。走りながら、その熱気と興奮を感じる。

鮫洲駅前には12時頃に戻ってこれた。もう家は近いのだが、しかし、汗を流しに帰宅している間にランナーが通過するのを恐れ、歩道で待つことにした。寒い日で、体が冷えたが、先頭ランナーが近づいてくることを知らせるための車両が次々と通り過ぎ、「みなさん、歩道から身を乗り出さないで」「旗が車道に飛び出ないように」といった注意を呼びかけていく。

そして、トップランナーが現れた。それは青山学院大学の選手であった。箱根駅伝の興奮と競技の厳しさが、寒い中でも応援の価値がある瞬間を作り出していた。

正月休み最終日だ。今週末は両親の喜寿祝いの旅行が控えているので、トランペット練習を今日しておいた。1月31日にトランペット吹き納めをしているので、三日ぶりなわけだが、実はなんとなく自分でも以前から気づいているのだが、二日~三日間隔でトランペットを吹くと調子がよい。これが四日~五日だと、調子の取り戻しに一日要する感覚があるのだ。世の中が土日休みではなく、水日休みになれば良いのになと思う(笑)。

【読了】会社の人に勧められていた「トヨトミの野望」を読んだ。トヨタ自動車の実話と重なった。とても面白く読めた。シリーズ2の「トヨトミの逆襲」も続けて読みたいと思った。